寝台特急「あけぼの」東北新幹線・新青森延伸開業後も当面存続──JR東日本。同じく気になる「日本海」の行く末
今朝方、ふと立ち入った『鉄道コム』にてトップページの下半分のエリアの中に”存続”という単語を含むリンクが張られているのが目に入り、「なんだろう…」と半ば好奇心を抱きつつクリックした私。
すると、とあるブログ内記事がブラウザに表示されたわけでありますが、その記事本文を見てみると、来る12月4日(土)に予定されている東北新幹線「八戸~新青森」間延伸開業の陰で存廃が取り沙汰されている寝台特急「あけぼの」は当面存続される、といった旨のことが記されていることがわかりました。
東北新幹線・新青森延伸開業と寝台特急「あけぼの」存廃問題───そうだ、同じ東京(上野)と青森を結ぶ寝台特急「あけぼの」のことをすっかり忘れていました(自爆)
そして、この「あけぼの」存廃に纏わる話の出所を求めて検索エンジン内をネットサーフィンしてみたところ、別のブログ内記事を通じて情報源を突き止めることに成功しました。
今年12月4日(土)に新青森まで東北新幹線が延伸されることで、同じく東京(上野)から青森まで夜間・深夜に運転されてきている「あけぼの」の存廃問題が浮上していたみたいですね。
この存廃話、寡聞にして知らなかったです。
更にこの「あけぼの」存廃をキーワードに検索エンジンにかけてみるうち、そこに表示された検索結果からは「あけぼの」存続に対する安心感というものが表示させているブラウザ全体からむわ~っと漂ってくるかのように感じました。
勿論私も「あけぼの」という寝台特急の存在は知るところになっています。
けれども、関西住まいという悲しさかな、普段は殆ど私自身の意識の範疇には無いのが実情です。
とはいえ、個室寝台車(A・B両寝台)が連結されている一方で、いわゆる「ゴロンとシート」と呼ばれる座席指定普通車も連結されていたりして、一定の存在感を示してきているように感じるところがあります。
「ゴロンとシート」─── 電車寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」に連結されている座席指定普通車「ノビノビ座席」に類似する存在であり、リネン類を一切省いた開放型2段式B寝台、という形態になっていますが〔カーテンはあるんでしょうね…わからないけれど〕、「ノビノビ座席」と同じく指定席特急料金にて横になれるという点では捨てがたい魅力を秘めているといえますね。
この「ゴロンとシート」、そして個室寝台車の連結が「あけぼの」たる所以であり、そのことが、旧国鉄時代から引き継がれた夜行寝台列車の多くが次々と姿を消していく中で、「北斗星」や「カシオペア」に見られるような華やかさは無いながらも、首都圏と東北を結ぶ夜行列車として、今日に至るまでしぶとく生き続けていられているように思えるところです。
今回、前出の報道記事を通じてJR東日本秋田支社から「当面存続させる方針」との言を得ることが出来て、私も一筋の光を得た思いになりましたが、その一方で、現在「あけぼの」と同じく JR東日本・青森車両センターに配置されている寝台客車を使用して関西(大阪・京都)と青森を結び、 長岡( 宮内)以北に於いては「あけぼの」と同一経路にて運行されている寝台特急「日本海」の去就がちょっと気にかかるところです。
開放型寝台と共に個室寝台や「ゴロンとシート」も用意されている「あけぼの」と異なり、現行の「日本海」はA寝台・B寝台とも開放型2段式寝台車のみの構成となっています。
現行の1往復体制に縮小させられた2008年のJRグループ定例ダイヤ改正以前の「日本海」は、このJR東日本所属編成とは別に、JR西日本所属編成(宮原総合運転所に配置)も加わって2往復体制で運転されており、そのJR西日本所属編成に1両だけ個室寝台車(A個室1人用)が連結されていました《私もこの「日本海」A個室寝台の利用経験有り》。
1往復に減らされる際、出来れば個室寝台車の連結されたJR西日本所属編成を残してほしい、という気持ちが何処かにあったと思いますが、発表されたダイヤ改正概要ではJR西日本所属編成により運転された「日本海1・4号」のスジに「日本海3・2号」で運用されていたJR東日本所属車両を乗っける形で1往復に”統合”、言い換えれば「日本海3・2号」のスジを抹消しJR西日本所属編成を追い出すことで1往復に削減されてしまったわけです。
現行の「日本海」を巡っては、修学旅行を初めとする団体利用が多い、との話を耳にするところなのですが、「あけぼの」と違って開放型寝台オンリーの編成であることなどから、前途に一抹の不安を覚えるところがあります。
そこで、仮に現在東京始発で唯一残留している寝台特急列車「サンライズ瀬戸・出雲」で運用されている、個室寝台(A・B両寝台)主体で「ノビノビ座席」(普通車指定席)も’サンライズエクスプレス’車両(285系電車)の交直流両対応版が新製されれば言うこと無いのですが、今のJR西日本の経営状態などを考えれば、残念ながら、実現は非常に困難といわざるを得ないでしょう《私個人としては交直流両対応版’サンライズエクスプレス’車両(形式称号としては「585系」あたりになるかな…)の出現を強く望んでいます》。
となれば、必然的に、現在運用されているブルトレ客車編成に手を加えることを考えざるを得ないわけで───例えば、「あけぼの」で連結されている「ゴロンとシート」を「日本海」の編成にも組み込めないものなのか、或いは、いっそのこと、「あけぼの」と「日本海」の両者とも青森車両センター配置車両で運転されている点を利用して、両者間で編成内容を統一する(つまり「ゴロンとシート」と個室寝台車を含む編成を「あけぼの」にも「日本海」にも共通して充当出来るよう用意しておく)ことは出来ないものなのか・・・
少しでも安価に利用できること、そして本当の意味でプライバシーを保ちつつ寝台利用が出来ること・・・これこそが「あけぼの」と共に「日本海」が今後も生き残り続けるために欠かせない要素であるように思えてなりません《尤も「日本海」についてはJR西日本との連携(協力)も必要になってきますが…》。
あと、東北新幹線「八戸~新青森」間延伸開業後、新幹線接続駅として生まれ変わる新青森駅に対する扱いはどうなるのか───これも気になります。
JR発足後にデビューした「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」、そして「カシオペア」といった個室主体の寝台特急列車が華々しく駆け抜けるその陰で、地味ながらもしぶとく生き続けてきている旧国鉄時代からの生き残り組でもある「あけぼの」そして「日本海」───東北新幹線「八戸~新青森」間延伸開業後であっても一定の存在感を示し続けてほしいです。、
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