余部橋梁の2代目新橋梁、明日開通へ・・・山陰本線「鎧~餘部」間、着工から約3年4ヶ月。地元で新愛称付与の動き
「成田スカイアクセス」(京成成田空港線)が華々しく開業した7月17日に始まった、兵庫県美方郡香美町の山陰本線「鎧~餘部」間に架かる、高さ41メートルを誇る余部橋梁の、いわゆる”余部鉄橋”と称された初代橋梁からコンクリート主体で建造された2代目新橋梁への架け替え工事最終段階も大詰め。
いよいよ明日〔8月12日〕、その2代目新橋梁の開通の時を迎えますね。
ところで今度の、7月17日から始まった旧橋梁から新橋梁への架け替え工事を「最終段階」と称しているのは、それまでにも旧橋梁の使用を続けながら隣で新橋梁の建造を並行して進めてきており、これらも引っくるめて”余部橋梁架け替え工事”とされているため。
ちなみに、この一連の”余部橋梁架け替え工事”が始まったのは約3年前の2007年3月のこと。
最初に着手した作業は、観光客向けの駐車場を整備することでした。
そして2ヶ月後の2007年5月、次の段階として本体工事に着手し、4本の橋脚そしてそれらを繋ぐ橋桁の建設へと続きました。
時が流れて、着工から約4年4ヶ月───最終段階に於ける一連の作業も順調に進捗し、明日、いよいよ開通の時を迎えます。
この余部橋梁の、明日使用開始となる2代目新橋梁に対して愛称を付けようとする動きが地元で巻き起こっています。
明治末期に完成そして開通してから約98年間にわたって親しまれてきた初代橋梁には”余部鉄橋”という愛称が地元で古くから使われてきているとのことですが、かつては”余部陸橋”と呼ぶ人もいたとか。
”余部陸橋”───正直この愛称については私自身も思いつきませんでしたが、これもまたさもありなんですね。
鉄道の線路をまたぐ「跨線橋」や道路をまたぐ「跨道橋」など、陸上に架けられる橋のことを引っくるめて「陸橋」と呼んでいるわけですから。
余談になりますが、この”陸橋”という言い方が鉄道橋の正式名称として採用されていたケースとしては、JR発足直前の1987年3月30日に惜しくも廃止されてしまった国鉄羽幌線の「初山別~豊岬」間に架かっていた初山別陸橋(通称「金駒内陸橋」)があります。
ちょっと脱線してしまいましたが、明日開通する2代目新橋梁に対して付与する愛称について、地元の余部連合自治会が地元住民を対象に公募を実施していて、明日の新橋梁開通以降に新しい愛称が決まる見通しだとか。
かつて呼称されていた”余部陸橋”が愛称として復活なるか、それとも別の新しい愛称が誕生するのか・・・
ちなみに私だったら───と、ふさわしそうな愛称を考えてみるも、”余部陸橋”以外の愛称がちょっと出てこないし(悩)
何はともあれ、地元住民らの期待が込められた2代目新余部橋梁、明日、開通です!
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『余部新橋の愛称検討 地元自治会「ふさわしい名を」』
『「鉄橋に負けないもの出来た」余部新橋12日開通』
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