ピアニスト小菅優、ザルツブルク音楽祭に代役で出演…7月28日。ショパン協奏曲の独奏者ポゴレリチ夏風邪罹患の為
今日、ふと『classic NEWS』を覗きに行ったところ、ニュース欄のところで、ピアニストのイーヴォ・ポゴレリチ(ポゴレリッチ)がザルツブルク音楽祭に於いて夏風邪のため出演キャンセルした旨のことが書かれているのが見えました。
ポゴレリチといえば、私自身もその名前は知っていて、一時期、彼の若かりし頃(20~30代頃か)の顔写真を何度も目にしたものなのですが、彼の演奏に実際接したことが殆ど皆無に近いです。
勿論、今では『YouTube』を初めとする動画共有サイトにポゴレリチの演奏を映している動画が幾つかアップされているとは思いますので、それを通じて彼の演奏に触れることは可能でしょうけれども、今はそのことには敢えて触れないことにします。
ただ、最近の彼の演奏活動について、『ポゴ氏、ザルツブルク音楽祭出演キャンセル』によると、今年前半だけでもヨーロッパはもとより東アジア、南米にも足を伸ばし、まるで躁鬱の”躁”の状態にあるがごとく、もの凄い過密なコンサートスケジュールをこなしていたらしく、その一方では、東京国際フォーラムで毎年開催されている『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭』の今春開催分(テーマ「ショパンの宇宙」)の中で企画されたショパン作曲『ピアノ協奏曲第2番ヘ短調』へのソリスト出演では、単なる”奇天烈”の域を超えた、明日自殺する人が人生の最後に奏でるかのような地獄の響き・・・というふうに言わしめるほどのものだったとか《→『ポゴレリチ地獄』》。
かの超絶技巧の持ち主であるマルタ・アルゲリッチにも認められたことでも知られているポゴレリチ───ピアニストとしては「型破り」とも紹介されたりしますが、それにしても最近の彼自身、ちょっと情緒不安定な状態にあるのでは・・・
それはさておき、今年のザルツブルク音楽祭に於いて、ポゴレリチは7月28・31両日に出演を予定していたものの、夏風邪罹患のため両日とも出演キャンセルということになってしまいました。
そして、その中の7月28日ポゴレリチ出演分のピンチヒッターとして登場したのが、日本人ピアニストの小菅優でした《→『2010年 ザルツブルク音楽祭 バックステージ 1』(★)》。
実はこの28日夜の公演の前日までポゴレリチは練習に参加していたのですが、開演20時間前になって風邪引きによる体調不良から急遽キャンセルを決断、代役を捜していたところ、ザルツブルク近郊に住んでいるであろう小菅が買って出たらしいのです《或いは”小菅に白羽の矢が立った”のか・・・そのあたりは定かでありませんが》。
で、小菅が代わりにソロをつとめたショパン『ピアノ協奏曲第2番作品21』の演奏について、『classic NEWS』によると、大成功のうちに終わったとのこと。
ブログ内記事★に於いても、見事ポゴレリチのピンチヒッターを務め上げた小菅に対する賞賛の言葉が見えました。
往年の名ピアニスト、ウラディーミル(ウラディミール)・ホロヴィッツもまた、1926年にハンブルクで開催されたオーケストラ演奏会に於いて、ソリストを務めることになっていた女性ピアニストが急病によりキャンセルとなったことに伴うピンチヒッターとして登場し、ぶっつけ本番でチャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番作品23』のソリストを務め大成功を収めたところから脚光を浴びるようになった、といわれています《→『ピアノの巨匠、ウラディミール・ホロヴィッツ、アメリカ・デビュー(1928) ~突然の代役出演が、大成功のもと』など》。
今回の成功を糧として、ピアニストとして更なる成長を遂げていって欲しいと思います。
<(_ _)> ありがとうございます。応援よろしくお願いします <(_ _)>
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