225系5000番台第1・第2編成、近車を出場…阪和線系統向け、試運転は有年折返。出場後早くも第3・第4編成組成へ
来る12月4日(土)に予定されている東北新幹線「八戸~新青森」延伸開業で、新青森駅開業ダイヤが公式に発表された去る9月7日、関西では「その時」がついに訪れていたんですね。
私自身も待ちこがれていた、あのJR西日本の新しい近郊型車両「225系」の阪和線系統向け5000番台の出場。
東海道・山陽本線の京阪神エリア(JR京都線・JR神戸線など)向けに製造された225系基本番台車両が5編成立て続けに製造元の近畿車輛から出場していった後、構内では続けて阪和線系統〔阪和線・関西空港線・きのくに線(紀勢本線)〕の快速列車(関空・紀州路快速など)向け5000番台車両が製造されていました。
勿論、それ以外の車種(N700系”青磁”仕様量産車両、アメリカ向け鉄道車両…)も一緒に造られていたわけですが、構内屋外スペースに幾両も引っ張り出されて作業するさまを見るにつけ、5000番台車両の製造が進捗していることを印象づけられたものでした。
そして8月下旬に入るといよいよ編成組成に着手、これに合わせるかのようにネット上では出場時期を巡って憶測が流れ始めていました。
初めは8月中の出場が噂されていましたが、8月末日になっても出場の兆候を見せることなく9月に突入・・・
9月3日頃、ようやく種別幕窓に「試運転」表示が現れ、出場間近であることを匂わせていました。
そして、東北新幹線・新青森開業ダイヤ公式発表で各種メディアをにぎわせていた9月7日・・・・・・
待望の225系5000番台電車第1・第2編成計8両が製造元の近畿車輛から出場〔→『225系5000番台が近畿車輛から出場』〕───阪和線系統向け車両としては初めての出場となりました。
東海道・山陽本線(京阪神エリア)向け基本番台(0番台)車両の第1編成出場時と同様、出場当日、近畿車輛最寄り駅である徳庵駅ホーム上には、鉄道ファンらのギャラリーと共に、メディア関係者の姿も見せていたのだとか。
JR西日本の車掌をも乗り込んでの近畿車輛からの出場後、工場最寄り駅である徳庵で暫く停車した後、京橋方面に向けて発車した225系5000番台電車の第1編成は2駅目の鴫野を過ぎたあたりで学研都市線(片町線)と分かれて城東貨物線に入り、あの赤川鉄橋こと淀川橋梁へと足を踏み入れました。
ここまでは5月から7月にかけて相次いで出場した225系基本番台車両の出場時と同じでしたが、吹田(吹田駅→吹田信号場)に抜けた後、今回の225系5000番台電車第1・第2編成計8両はいきなり西へと進路を取り、山陽本線の有年と往復、そして京都府内の向日町操車場(京都総合運転所)へと入っていったとの由。
ここで、ふと疑問に感じたのですが、なぜ山陽本線に於ける近畿地方と中国地方の結節点である上郡ではなく、一つ手前(大阪方)の有年なのか。
実際、別件ながら、試運転で上郡駅で折り返している事例も存在するし〔→『2010/1/23の撮影 網干関連試運転 』〕・・・
なんて疑問に思っている中、ふと「2ちゃんねる」内の関連スレッドを覗いてみたところ、落成して出場される車両のうち、阪和線系統或いは福知山線(山陰本線)系統向けに製造されたものについては有年折り返しで公式試運転が行われるのがお決まりのパターンだそうで、同じく阪和線系統向けに製造された223系2500番台車両や、北近畿エリア電化路線(山陰本線・福知山線など)向け223系5500番台車両の落成&出場時にも同じく有年往復で公式試運転を行っていたのだとか。
有年ではなく一つ先の上郡での折り返しとすることが出来ない事情でもあるのだろうか───私の頭の中で理由らしきものが思い浮かんできませんが、配線上の問題とか運行密度上の問題とか・・・
それはさておき、有年で折り返しにより実施された今度の225系5000番台電車第1・第2編成の公式試運転でしたが、『YouTube』には、本運用開始後に於いて通常走行することの無い区間に於いて走る5000番台車両の姿をとらえたものも寄せられているのが見えました。
ことに英賀保駅を通過する5000番台車両をとらえた映像では、EF65の1000番台機牽引によるレール運搬列車(チキ車)がすれ違うという珍しいシーンが展開されていました。
そして、改築工事の進む大阪駅にも姿を現しました───尤も、本運用開始後には通常入線することの無い10番のりばに於いてでしたが。
2本目動画の後半で映っていますように、隣の11番のりばに停車中の683系特急形電車(又は681系)とのツーショットが実現していました。
なお、「2ちゃんねる」筋からの情報と、ここまでご紹介した動画の投稿者たちからの情報を総合しますと、今回の225系5000番台電車第1・第2編成の公式試運転の、城東貨物線で吹田(吹田駅→吹田信号場)へと抜けた後の経路(順路)は、前記でも一部触れていますが・・・
吹田→北方貨物線〔宮原〕→有年《折り返し》→ →大阪→京都総合運転所〔向日町〕 |
だった模様で、吹田信号場で方向転換をしたからなのでしょう、第2編成の4両が有年方の先頭に立っていました。
吹田からいきなり大阪環状線などを経由して天王寺以南へと入るのではなく、まずは東海道・山陽本線の線路を借りての試運転となったわけですね。
225系5000番台電車の第1・第2編成が出場したあとの近畿車輛の構内では、早くも第3・第4編成計8両の編成組成に着手しているとの情報が入ってきており、暫くは5000番台車両主体で送り出すみたいですね。
加えて川崎重工業兵庫工場の構内に於いても5000番台車両の姿が見えており、こちらの動向も気になります《近車と比べてスローペース気味に見えますが…》。
引き続き225系ファミリーの動向を眺めていようと思います。
今回ご紹介しました225系5000番台電車関連動画などのレポートをネット上にお寄せ下さった方々に対し、深く御礼申し上げます。
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