N700系”さくら”車両、初めて鹿児島県内に姿現す・・・九州新幹線・鹿児島ルート。16日に鹿児島中央駅まで試運転か
東北新幹線「八戸~新青森」間延伸開業に向けての準備が佳境を迎える中、その東北新幹線にE5系”はやぶさ”車両が新規投入される来年(2011年)3月に予定されている九州新幹線・鹿児島ルート(博多~鹿児島中央)全線開業を巡り、新たな動きがありました。
鹿児島ルート全線開業と同時に新規設定される山陽・九州両新幹線直通列車「さくら」等向けに開発されたN700系”青磁”仕様車両編成による試験列車が、去る9月29日から30日にかけての深夜、先行開業区間との結節点である新八代を越えて鹿児島県内の川内まで試験走行───8月31日の鹿児島ルート試験走行(試運転)開始以来となる、これが鹿児島県内に於ける初の試運転となりました。
これは鹿児島の地元メディアが報じているもので、去る9月29日から30日にかけての営業運転終了後の深夜時間帯に熊本総合車両基地を出庫、120km/h程度の速度にて、先行開業区間との結節点となっている新八代を越え、同車両基地から約120kmのところに位置する川内駅までの区間を試験走行しました。
この間、川内駅に至るまでの鹿児島県内各駅に於いて車両とホームとの隙間の測定などが行われたとのことで、川内駅に於ける作業を終えたあとは鹿児島側のねぐらである川内新幹線車両センターへと入庫していきました。
N700系”さくら”車両の先行開業区間への入線については、試運転開始後間もない9月初頭頃に先行開業区間との結節点である新八代駅への入線が『YouTube』への投稿動画により確認されていますが〔→『九州新幹線 新八代駅初入線 』〕、新八代駅を越えて鹿児島県内区間にまで入線しての試験走行は今回が初めてのことだとか。
今後、鹿児島県内に於けるN700系”さくら”車両による試験走行はあと4回予定されており、「鉄道の日」の2日後にあたる今月16日には鹿児島ルートの終点・鹿児島中央駅までの試運転が予定されているほか、川内新幹線車両センターに於ける一般公開も計画されています。
全線開業日(3月12日)に至るカウントダウンボードの設置に於ける”西郷隆盛の死に装束”騒動で揺れたりすることもあった九州新幹線・鹿児島ルート、10月に入り、そろそろ本格的な開業ダイヤの作成に入りつつあることと推察するところですが、仕上がりのほうは順調な様子で、来年2月に実施予定とされている鹿児島ルートの試乗会、そして3月12日の全線開業が楽しみになってきました。
ただ開業ダイヤの作成に際しては、鹿児島ルートの沿線自治体などからの度重なる停車陳情(請願)と、関西圏と鹿児島を4時間以内で結びたいというJR側の思惑との板挟みにさぞ苦しんでいることと察するところですが、「苦悩を越えて歓喜へ」という言葉を持ち出すわけではないけれども、鹿児島ルート沿線自治体などから納得して貰えて、且つ航空機と互角に張り合えるぐらいのスピードを実現出来るような列車ダイヤとなって結実することを祈るばかりです。
鹿児島ルート全線開業期日である「3月12日」が来年のJRグループ定例ダイヤ改正の施行日にあたるとみられることから、例年12月中旬頃にJRグループ各社から一斉に発表されるダイヤ改正概要の中で、開業ダイヤの概要や特急料金なども公式発表されるものと思われますので、まずはその時が訪れるのを待っていようと思います。
とりあえずは、現在のところ、開業に向けての準備は着実に進捗している様子──心強いです。
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『新幹線「さくら」初の鹿児島試走 深夜にそろり』
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