新型近郊形電車「225系」近況──JR西日本、12月1日登場。5000番台、日根野区223系保有数の半数迄あと少し
自宅のデスクトップPC(自作機)に係るパーツ交換などが相次ぎ、落ち着かぬ毎日を送ってきている中で、ここのところ近畿車輛や川崎重工業兵庫工場(車両カンパニー)等といった鉄道車輌製造事業所に於ける動向から目を離してしまっていました。
尤もたまには眺めたりすることもありましたが───とはいえ、それを文章という目に見える形にして伝えるというところまで正直手が回らなかったです。
そうした中で、先日、久しぶりに徳庵駅近くに所在する近畿車輛の工場に於ける動向をネットを通じてつぶさに眺めていたのですが、そこでは山陽・九州両新幹線直通列車(「さくら」と「みずほ」)向けN700系”青磁”仕様車両の先頭車両や、来年(2011年)春以降デビュー予定とされている北近畿エリア電化区間(福知山線・山陰本線など)向け特急形電車「287系」の実車などが姿を見せるなど、何だか賑々しい様子のように感じました。
中でも、JR西日本に於いて来る12月1日に新規投入が公式に既に表明されている新型近郊形電車「225系」の、阪和線系統(阪和線・関西空港線など)向け仕様の5000番台車両の製造が急ピッチで進められてきているような印象を受けたものでした。
阪和線系統向け5000番台車両は、東北新幹線「八戸~新青森」間延伸開業ダイヤがJR東日本から公式発表された去る9月7日から近畿車輛(近車)より順次落成・出場が始まり、10月6日には川崎重工業兵庫工場からも落成・出場を開始(第5・6編成)しました《川重からの出場については、東海道・山陽本線(京阪神エリア…JR神戸線など)向け225系基本番台(0番台)車両に於いてはこの時に至るまでには見られませんでしたので、この5000番台車両第5・6編成計8両の出場が川重としての225系車両初落成そして出場となったわけですね》。
そして、今月(11月)に入ってからも、1日(月)に川重から第13・14両編成の計8両が、その3日後にあたる4日(木)には近車から第11・12両編成の計8両が、それぞれ出場を果たし、そのまま公式試運転に入ってきています。
春から夏にかけては東海道・山陽本線向け基本番台車両、そして秋口からは阪和線系統向け5000番台車両を、それぞれ怒濤の如く造り出してきた近車、川重そしてJR西日本───最近では223系車両と225系車両の併結試運転も既に始まっており、運用開始に向けての準備は着々と進んできているような印象を受けるところです。
「2ちゃんねる」筋や各種ブログ内記事などネット上で得られる情報から総合しますと、現時点で最後に出場した225系車両は、去る11月10日に川重から出場した5000番台車両第15編成4両───出場後、有年に向けて公式試運転を行った模様。
阪和線系統向け5000番台車両で単独編成(4両)での落成・出場となったのは、これが初めてとなります。
この第15編成に続く、第16編成から第19編成までの4編成に属するとみられる計16両が近車に於いて製造進行中とのこと《「2ちゃんねる」筋からは第21編成までの6編成分について近車が製造を受け持っている旨の話も聞こえてきています》。
第19編成まで落成すれば5000番台車両のみで計76両に達し、日根野電車区に現在所属している車両のうち、旧国鉄時代からの生き残りで主にきのくに線(紀勢本線)内で運用される113系電車の保有両数の2倍を超え、また関空・紀州路快速を中心に充当される223系電車の保有両数の半数を超えることにもなります。
そのため、阪和線系統に於いては、225系運用開始となる12月1日以降、主に113系が充当されているきのくに線列車や、梅田貨物線を経て新大阪に直通する快速(B快速)列車あたりが影響を受けそうな感じがします。
ついでに言うならば、同じく日根野区に所属する103系電車保有両数の半数を超えることにもなります。
尤も103系は4扉オールロングシートの通勤形車両のため、225系とは性格を異にしているところがありますが───ただ、朝夕ラッシュ時に運転されている103系充当の快速や区間快速あたりが影響を受ける可能性はありますね。
一方、東海道・山陽本線(京阪神エリア)向け基本番台(0番台)車両については8月3日に第5編成8両が出場して以来途絶えている格好となっていますが、「2ちゃんねる」筋からは、来年(2011年)の初めぐらいに川重から第6・7編成(計16両)が出場するのでは、との話が聞こえてきています。
現時点で基本番台車両は第5編成までの8両編成5本が出場しているのみで、東海道・山陽本線の京阪神エリアに於いて圧倒的な両数を誇る223系車両を前にしてはまだまだ微々たるものかもしれませんが、今後出場両数が増えるに従い、現在は主に快速で運用されている221系車両が徐々に他線区に押し出されるなどの影響が見られるようになるのかもしれません。
というか、別の言い方では、東海道・山陽本線の京阪神エリアに於ける快速・新快速で運用される223系などが所属する網干総合車両所から221系あたりが、山陰本線(嵯峨野線)や湖西線等に於いて運用される車両が属する京都総合運転所や、福知山線に於ける快速などに運用される車両が属する宮原総合運転所などに弾き出される・・・といった影響が考えられるところでしょう。
来年以降も引き続き225系車両の製造は続く模様ですので、その225系の製造および出場の進捗に伴い、恐らくは、103系や113系などの旧国鉄時代からの生き残り組、更にはJR発足後初めてJR西日本に於いて開発された221系が京阪神エリア(というか「アーバンネットワーク」)から次第に駆逐されることになるでしょう。
そういえば、中国地方・瀬戸内海エリアに於いても103系と105系が未だ残留していましたね〔岡山電車区・広島運転所・下関総合車両所〕───225系車両製造の進捗に伴う京阪神エリアからの波及効果(?)により、その瀬戸内海エリアで運用されている、経年に伴う老朽化著しいとされるオールロングシートな通勤形車両が、居住面で上回る近郊形電車に置き換えられることになるのだろうか・・・
何はともあれ、12月1日に正式デビューとなる225系車両の活躍に期待を寄せている私自身です。
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