【第28回「1万人の第九」出演記;2】総合リハーサル…「第九」終楽章を念入りに。第1部ゲスト&アンサンブル初披露
去る12月5日(日)に大阪城ホールに於いて開催された「サントリー1万人の第九(10000人の第9)」第28回公演に合唱出演した時のことについて、本番前日〔12月4日(土)〕に行われた「総合リハーサル」も含めて、記してきています。
前回、第1回の記事では本番前日の「総合リハーサル」に出席すべく大阪城ホールに向かう途上のことについて記しました。
手持ちのハードディスク(HDD)のうちの1台をリサイクル前提で廃棄処分してもらうべく、遠回りする形で日本橋筋「でんでんタウン」エリア内に構える某大手PC量販店に立ち寄るも時間の関係などからやむなく断念、自宅から走らせてきた自転車でそのまま大阪城ホールへと向かうも、途中、NHK大阪放送会館などを交差点角に擁する馬場町交差点に到達するあたりで「総合リハーサル」開始時刻(16:30)を迎えてしまっていました。
またもリハ開始時刻に遅れてしまうか───心中がっくりきた私自身。
どうも自分自身、時間の読みが甘いとでもいうか実行力が弱いとでもいうか───何とも嘆かわしい限り(自爆)
何はともあれ、このまま大阪城ホールへと走らせるしかない・・・馬場町交差点で信号待ちしていた私でしたが、やがて信号が変わると共に発進させ、大阪城公園の外縁を走る歩道上を北方向へと走らせました。
追手門学院の校舎を左に見ながら進むうち、大阪城京橋口(門)を通過し、その更に北に設けられている大阪城公園内道路への出入口から同公園内へと進入。
銀杏並木を両側に見ながら進むうち、やがて大阪城ホール前を通る道との分岐点が見えてきました。
そしてその分岐点で銀杏並木の道と別れを告げ、大阪城ホール前を通る道へと進入しようとしたところで、2人の警備員と共に「『1万人の第九』通行証…」などと記された大きな立て看板が目に入り、思わずギョッとした気分に・・・
とはいえ、これって自動車が対象なのでは・・・とも思うようになり、空いている立て看板の右側をトボトボと通過する私(爆)
何も言われぬまま更に進んでいくうち、トレーニング中の少年野球チームを横目に通り過ぎたところで大阪城ホール・南玄関に通ずる階段前に到着。
リハーサル開始時刻を過ぎているせいでしょうか、人はまばらでした。
その後、大阪城ホール敷地の外縁を反時計回り方向に自転車を走らせました。
やがて、合唱団員出入口となる北玄関サイドへと抜けました。
当然のことながら、あたりはまばらです(笑)
そして到着───北玄関に通ずる階段横の自転車置き場(?)に自らの自転車を停めました。
自転車を停めた後、改めて北玄関に通ずる階段に目を向けてみると、私と同じく大阪城ホール・北玄関を目指す合唱参加者らしき姿を見つけ、心の中で少し安堵しました。
北玄関に通ずる階段を上がりきったところ。
そして北玄関の真ん前に進んでみると、そのうちの左端2カ所が開け放たれているのが見えました。
総合リハーサル───いわば舞台稽古ということで、この日は遅れてくる合唱参加者を閉め出すことなく、迎え入れていたわけですね。
ということで、私も持参した出演者用座席券を手に北玄関から入場───場内からスピーカーを通じて聞こえてくる清原浩斗先生(「1万人の第九」合唱指導者団・首席講師?)の声を耳にしつつ、特設ステージ(アリーナ)上に仮指定された自席(出演者用座席券券面で指定された座席)へと向かいました。
やがて、授業中の教室に割って入る時の心境でアリーナ領域に通ずる階段を下って場内へ───少し肩身の狭い思いがしていました(笑)
そして自席についた時、清原先生による第1部合唱参加曲の練習が行われるところでした。
次いで「第九」合唱部分に於けるダメ出し等が行われるなど、10分余り清原先生の下での練習が続き、その後いよいよ本題の総合リハーサル(オケ合わせ)へと移りました。
総合リハーサルでは、公演指揮者・佐渡裕は勿論のこと、第1部ゲスト出演者の平原綾香本人も姿を現していました。
順番は以下の通り───昨年と同様、第1部と第2部を逆さにして行われました《第1部・第2部各々に於ける曲順は本番通り》。
(総合リハーサル開始)
↓
【第2部】〔1〕 ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 〔2〕 『蛍の光』《エンディング曲》 ↓
【第1部】◎ 平原綾香(第1部ゲスト出演者)歌唱曲 「Jupiter」→「威風堂々」→(新曲…※1) →「Joyful Joyful」《※2》 ↓
(総合リハーサル終了)
|
【備考】 ※1=ベートーヴェン「第九」第3楽章の旋律を下敷きにした新曲。本番当日のゲネプロ時に初めて披露された《本番前日の総合リハーサル時には「翌日のお楽しみ」ということで省略された》 ※2=この楽曲の演奏後半で繰り広げられた即興部分(アドリブ)に於いて、ステージ上に乗っている出演者(バックに控える合唱団を除く)の紹介を平原自身がリズムに乗せつつ行っていた《本番に於いても同様に実施》 |
このうち、先に行った第2部のメインであり、本イヴェント全体の核にもなっているベートーヴェン「第九」のリハーサルでは合唱部分が登場する終楽章(第4楽章)のみを小1時間かけてダメ出し。
かなり念入りでした───「Freude」等の単語の発音タイミング、627小節目(合唱部分では631小節目、歌詞では「Ihr stürzt nieder, …」)から始まる箇所に於ける響かせ方、851小節目(Prestissimo;合唱部分では855小節目、歌詞では「Seid umschlungen, …」)から始まる箇所に於ける合唱の入り方・・・
尤もオーケストラやソリスト陣に対するチェックも兼ねていたこともあるかも知れないけれども、まるで伴奏ピアノを操っているが如くに佐渡はオーケストラそしてソリスト陣を繰っているように思えました。
まぁ今に始まったことではないでしょうけれども───何はともあれ、音楽界で培ってきた佐渡自身の実力と人柄が反映していることの証といえそうなところですね《改めて…》。
『蛍の光』のリハーサルが終わると”舞台転換”ということで私たち合唱団員は待機させられ、やがて第1部リハーサルへ───尤もトイレに駆け込む人の姿はあったような・・・
その第1部リハーサル───開始に先立ち、昨年に引き続き淀川工科高等学校(淀工)吹奏楽部が第1部に於けるアンサンブルの一翼を受け持つことが初めて明らかとなり、更に佐渡の下に結成された青少年弦楽合奏団「スーパーキッズオーケストラ」のメンバーも淀工ブラスの前に配置するという、今年の第1部アンサンブル構成が初お披露目となりました。
そこに、第1部ゲスト出演者・平原綾香が登場。
この日行われた第1部リハーサルは平原歌唱曲に限定されたわけでありますが、私自身サプライズに感じたこととして、合唱団も参加する『Jupiter』が最初に据えられたこと、その次に予想もしなかった『威風堂々』を持ってきたこと・・・
そして最後に据えられた、「第九」終楽章のメロディを下敷きにした(というか1907年に完成された賛美歌「ジョイフルジョイフル」をアレンジした?)「Joyful Joyful」では平原自身が合唱団に対して歌唱参加を呼びかけたりもしていました───そして実際接した演奏では特に後半に於いてアドリブ(即興演奏とセリフ?)が存分に入るなど、私自身一時パニックになりかけたものでした。
実際、その「Joyful Joyful」演奏途中に於いて、どう入っていけばいいのかちょっと戸惑ってしまっていましたから…
とはいえ、「1万人の第九」に於いて、第1部ゲスト出演者自らが居合わせた合唱団員に対して直接何らかの注文を出す(というか呼びかける)のは極めて珍しい───というか初めてのことのように思えます《記憶違いならば遠慮無くツッコミを》。
なお、2曲目の『威風堂々』の次には、予め「1万人の第九」公式サイトで告知されている、「第九」第3楽章の旋律を下敷きにした新曲の披露を予定しているも、これについては本番当日のお楽しみ・・・ということでこの日は省略となりました。
第1部のリハーサルはこれで終わりとなり、アンサンブルメンバーの大半がステージ上からはけたところで主催者側担当者から翌日(本番当日)の諸注意説明が丁寧な口調により為されました。
事前にレッスン会場に於いて配布された諸注意文書には「開場9時、集合9時半で集合時間過ぎれば入場不可」、つまり「集合時間=門限時刻」ということで記載されているわけでありますが、この時の諸注意説明では「開場時刻=集合時間」とするような説明の仕方をしていたように記憶・・・
確かに昨年開催分(2009年…第27回公演)までは集合時間の30分後に門限時刻を設定してきていて、その流れから、今年の門限時刻の30分前にあたる開場時刻を集合時間と思い込んでいる節が無きにしもあらずといった印象を受けました───まぁこれは私個人が受けた勝手なる印象なので事実と異なる可能性もありますが…
何はともあれ、この諸注意説明が終わったところでこの日の総合リハーサルは全て終了、総員解散となりました。
帰路につく合唱団員の列───アリーナ(ステージ)ゾーンからスタンドゾーンへ。
スタンドゾーンに上がるとスタンド席の合唱団員と合流、北玄関に向けて大きな流れとなります。
北玄関のガラス戸に張り出された注意喚起掲示。昨年までと異なりカラー仕様となっていました。
北玄関に通ずる階段から大阪城公園駅に通ずるプロムナード───翌日の本番に備え、帰路につく合唱団員たち。
大阪ビジネスパーク(OBP)に通ずる橋の上からとらえた、総合リハーサル終了後の大阪城ホール・北側の様子。闇夜に浮かぶホール本体と「OSAKAJO-HALL 大阪城ホール」の看板文字がどことなく幻想的。
OBPに通ずる橋の上から北(京橋駅)方向を望む───京橋駅方向に進む合唱団員たちや、渡りきったところにそびえるホテルニューオータニ大阪に本番に備えて宿泊するであろう合唱団員たちが続々と渡っていました。
大阪環状線沿いの道路に架かる橋の上からとらえた、総合リハーサル終了後の大阪城ホール・北側遠景───翌日もお世話になります!
大阪城公園駅とそれに接続する歩道橋───帰路につく合唱団員たちを次々と迎え入れているかのようでした・・・お疲れ様です!
というわけで、私も、森ノ宮・玉造両駅、地下鉄今里駅などを経由して、帰路についたのでした。
そしてついに公演本番当日を迎えることになるわけですが、この続きは次回以降の記事にて。
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