またも夜行の灯が一つ消えゆく・・・「ドリームにちりん」、来年3月ダイヤ改正で廃止《485系定期運用消滅、787系へ》
昨日(12月19日)の深夜時間帯〔正確には日付が今日(12月20日)に変わって間もない時分〕に「第九ひろしま2010」への合唱参加のため滞在していた広島から戻り、つい先程にはその合唱参加で着用していた舞台衣装(というか黒礼服上下とワイシャツ)をクリーニングに出してきたところです。
その合唱参加のための滞在先・広島との往復の途上、都合3~4回、真っ黄色(末期色?)にされた115系などとすれ違うのを目の当たりにしました《生憎手持ちのコンデジに収めることは叶いませんでしたが…》。
まぁ瀬戸の海に照らし出す太陽をイメージした、とのJR西日本の説明からすると、私の頭の中でもイメージが出来て理解は出来るのですが、それにしても見た目では何とも・・・
それはさておき、当ブログにて予想していたとおり、去る「12月17日(金)」付けで発表となった、来年(2011年)3月12日に施行予定のJRグループ定例ダイヤ改正。
今回は、東北新幹線「八戸~新青森」間延伸開業(そして東北新幹線の全線開業)とそれに伴うダイヤ改正を去る12月4日(土;大阪「サントリー1万人の第九」総合リハーサル当日)実施したJR東日本と、それに付随する形で同日付で函館地区を中心に改正を行ったJR北海道を除くJR旅客4社とJR貨物のJRグループ計5社が、この来年施行される定例ダイヤ改正に参加することになっています。
このうち、九州新幹線・鹿児島ルート(博多~鹿児島中央)全線開業などを抱えるJR九州管轄エリア内に於いては、その鹿児島ルート全線開業という歴史的大イヴェントの陰で、また一つ夜行列車の灯が消されることとなりました。
昼頃にぶらり立ち寄った『鉄道コム』にて見つけた上記記事にて、知るところとなったものでありますが、「博多~宮崎空港」間を小倉・日豊本線経由にて行き来する夜行特急列車「ドリームにちりん」が廃止されるとのこと。
この「ドリームにちりん」、現在では”ハイパーサルーン”こと783系特急形電車(南福岡車両区配置)が充当されているわけですが、かつては”つばめ型車両”こと787系特急型電車が充当されることもありました。
私自身も、だいぶ前の話になりますが、夜中のうちにフェリーで四国・三崎港から九州・別府国際観光港へと渡り、別府駅から当時787系により運転されていた「ドリームにちりん」に乗って宮崎方面に向かっていた記憶があり、車掌とのやりとりなどもあって思い出として残っています。
ボックス席車に座って夜を過ごしていたように覚えていますが、背もたれ機能が無いのがちょっときつかったかな・・・
2000年頃に783系に置き換えられつつも生き続けてきた「ドリームにちりん」でしたが、やはり利用率が芳しくなかったとの話で、とうとうその灯が消されることとなった・・・ということのようですね。
現在は大分で長時間停めるダイヤ組成とされていますが、その分を例えば博多・小倉に於ける発車時刻繰り下げや、行先を宮崎空港ではなく鹿児島中央への延伸(新幹線営業運転の行われていない深夜時間帯の有効活用)に回すなどの工夫が正直欲しかったかな───まぁ今更あれこれ言ったところでどうにもなりませんが。
「ドリームにちりん」廃止の一方で、例えば日豊本線の延岡以南区間に於いて残る、旧国鉄時代からの生き残りの一つ・485系特急形電車の定期運用の消滅も伝えられてきていますね。
延岡以南区間に於いて運転されている2つの特急列車「ひゅうが」・「きりしま」───このうち「きりしま」については早いうちから787系電車への置き換えが伝えられてきている一方で、延岡と宮崎の間を行き来する「ひゅうが」については車両運用に関する明確な情報は入ってきていませんでした《私が知らない(というか最新情報に接していない)だけかも知れませんが…》。
今回JR九州が発出しているリリース文書の中で、「きりしま」だけでなく「ひゅうが」にも、鹿児島ルート全線開業で「リレーつばめ」が廃止されることに伴って余剰となる787系電車をまわし、485系を定期特急運用から撤退させる旨の公式表明が為されているあたり、ようやく南九州地域に於いてもリフレッシュが図られるような印象を受けるところです。
で、リリース文書を眺める限りでは、来年3月の改正施行以後も485系は、多客期に於ける臨時列車や団体専用列車などの波動輸送用として残されるということなのだろうか・・・
一方で普通列車(快速含む)はというと───南九州地域に於いては大きな変動は無さそうですね。
九州全体で見ても、普通列車に関しては、北九州地域に於いて増発が打ち出されているのが見えるものの、それ以外の地域では全体として本数削減の方向を打ち出しているような印象で、ちょっと寂しさを禁じ得ないところがあります《ある意味仕方ありませんが…》。
あ、忘れていましたが、主に大分または別府から宮崎方面へと向かう「にちりん」にも787系電車がまわされる旨も表明されています───これにより、日豊本線に於いては、来年3月の定例ダイヤ改正以後、787系、883系、885系の3車種、つまりJR化後に開発された車両のみ3種類が定期特急運用に充てられることとなります。
なお787系電車関連では、日豊本線関係以外では長崎・佐世保方面に向かう特急「かもめ」・「みどり」のうち現在783系特急形電車が充当されているもの(「みどり」に関しては一部列車のみ)についても置き換え充当する旨の表明も為されています。
ちょっと今回は、九州新幹線・鹿児島ルート全線開業の陰で、日豊本線に於いて繰り広げられるダイヤ改正劇について触れてみました。
それにしても、今回のダイヤ改正とは無関係ですが、ディーゼルカー(キハ220形)に置き換えられてしまった「佐伯~延岡」間普通列車、せめてでも黒色基調の前面形状を持つ817系近郊形電車2両編成が充てられてもよさそうなものなのですが───ワンマン対応にして全席が転換クロスシートで、排気ガスを出さないことから環境にも優しそうなものですけどねぇ…
やはりコスト面でディーゼルカー単行運転のほうが有利に働くということで現行の運用となってしまっているとか───まっ、将来を期待していましょう(笑)
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ベートーベン
歓喜の歌ドイツ語版(ショパン)
歓喜の歌~ベートーヴェン(混声)

787系4両 大分車両センター
311 南宮崎(5002M)大分(回)下郡(回)大分(5092M)中津(回)宇島(回)中津
312中津(5091M)大分(5005M)宮崎空港(5016M)大分(5021M)南宮崎(回)宮崎(3913M)都城
313都城(回)西都城(3912M)宮崎(6005M)鹿児島中央(6012M)宮崎(回)宮崎神宮(回)宮崎(6017M)中央(5412M)川内
314川内(5411M)中央(6006M)宮崎(回)神宮(回)宮崎(6011M)中央(6020M)宮崎(回)南宮崎
315南宮崎(回)宮崎(5006M)別府(回)亀川(回)別府(5011M)空港(回)宮崎(6015M)中央(6082M)国分(回)隼人
316隼人(回)国分(6081M)中央(6004M)宮崎(6009M)中央(6014M)宮崎(回)神宮(回)宮崎(6019M)中央
317中央(6002M)宮崎(回)神宮(回)宮崎(6007M)中央(6010M)宮崎(回)神宮(回)南宮崎(回)空港(5026M)大分(回)下郡
318下郡(回)大分(5001M)空港(回)南宮崎(回)空港(5018M)大分(5023M)南宮崎(回)宮崎(3714M)延岡
319延岡(3713M)空港(6520M)宮崎(6527M)空港(5010M)大分(5015M)空港(5072M)延岡
320延岡(5073M)宮崎(6003M)中央(6016M)宮崎(回)南宮崎
他に787系6両、783系5両も日豊線に残ります。
投稿: ミク | 2010年12月22日 (水) 00時12分
ミクさん
787系4両も「にちりん」にさかんに進出しているようですね。
787系6両と783系5両の運用も教えていただけないでしょうか。
投稿: ああああ | 2010年12月31日 (金) 20時16分
ミクさん、「ああああ」さん、こんにちは。
情報提供をありがとうございます───お二方まとめてのレスとなってしまうことをお赦し下さい。
それにしても、最後まで旧国鉄時代からの特急形電車が生き残っていた日豊本線も、九州新幹線・鹿児島ルート全線開業に伴う787系大量転籍から、ようやくJR発足後に開発された車両のみで占められる状況となるあたり、時代の一区切りのようなものを感じずにはいられないです。
投稿: 南八尾電車区 | 2011年1月 1日 (土) 16時29分