梅田東学習ルーム、3月末閉館済・・・土地区画整理事業施行認可で。「1万人の第九」レッスン会場で使用頻度最高
前回、今年で29回目を迎えることになっている「サントリー1万人の第九(10000人の第9)」に係る合唱団員募集要項の公開が迫っている旨のことを記しましたが、その前回記事の掲載を前にして、実はかなり重大なことを知ってしまっていました。
既にご存じの方もおられるのかも知れませんが、「万九」レッスン会場の一つとして使用頻度が最も高かった梅田東学習ルーム体育館(特別研修室)が前年度末(2010年度末→先月末)を以て閉鎖となったことです。
正確にいうと、旧梅田東小学校の施設(校舎と体育館)を利用して運用してきた「梅田東学習ルーム」が先月末(3月末)を以て全面閉館となったということ。
この話については、同ルームを練習場などで使ってきた団体の関係者たちによるブログサイトを通じて知るところとなったものですが、正直言えば、私自身の場合、一昨日(4月22日)になってようやく知るところとなりました。
私自身の世間知らずなところが露わになってしまっています(瓦斯爆)
それにしても、この梅田東学習ルーム、私自身も「1万人の第九」合唱レッスンを通じて結構お世話になってきているだけに、何とも寂しい気分にさせられるところですね。
ところで、この梅田東学習ルーム全面閉館の背景として、同ルームを分断するかの如くに東西を走る道路(大阪市道らしい…)の拡幅計画や、同ルームやヤンマー本社ビルなどが建ち並ぶ区画を対象とした土地区画整理事業があります。
このうち、まず東西を走る道路を拡幅させる計画が約5年前の2006年7月に持ち上がっており、これについては当ブログに於いても紹介していますが、当時某全国紙は複数の関係者の話として、梅田北ヤードの中央付近を東西に横切る幅約40mの新しい市道を東に延長する形で新御堂筋(国道423号線)と結ぶ、と報じています。
そして、この計画に基づき、道路拡幅部分にかかる土地に関係する地権者らが建築物の移転や建て替えのための協議に入ると共に、関係地権者のひとつである阪急ホールディングス(現・阪急阪神ホールディングス)が阪急梅田駅西隣に位置する大阪新阪急ホテルの全面移転に向けての検討に入った、とされています。
しかし実際、昨年(2010年)秋口から年末期にかけての「1万人の第九」レッスン期間中に於いては、私自身は梅田東学習ルーム体育館を会場とする平日夜開講のレッスンクラスに通っていたわけでありますが、工事に取り掛かる動きなど一切見られませんでした。
折しも同時期、当時の親会社・阪急ホールディングスに於いて全面移転の検討に入ったとされている大阪新阪急ホテルが、昨年(2010年)5月31日付けで、昨年5月から2013年3月にかけて全面リニューアルを行う旨のプレスリリースを発出しているのをネットを通じて知るところとなり、私自身はこれについて、当面現在地から移転しないことを半ば表明しているもの、と受け止めていました。
新御堂筋に至る東西道路の拡幅構想は頓挫してしまったのか───そう思い込んでいました。
ところが、数日前のことになりますが、「livedoorしたらば」筋を通じて、ヤンマー本社ビルや梅田東学習ルーム、そして阪急イングス館(AIG梅田ビル)が建ち並ぶ区画を対象とした「茶屋町地区土地区画整理事業」が最近になって大阪市に於いて施行認可されたとの建築専門紙(建設通信新聞)報道を知るところとなり、その報道記事の全文と思しき文章を「livedoorしたらば」内関連スレッドに於いて見つけた私は、その記事内容に自分自身の内面に於いて色めき立つのを感じました。
というのも、その大阪市が施行認可した「茶屋町地区土地区画整理事業」の中に、頓挫したと思い込んでいた前記の道路拡幅構想も盛り込まれていたため───とあるネットユーザの手により拡幅された新道路の予想ルートをアップしてきているのが見えますが、それを見る限り、道路拡張部分が大阪新阪急ホテルやヤンマー本社ビル、梅田東学習ルーム・本館(旧校舎)などにモロかかる格好になっている一方、「1万人の第九」合唱レッスンなどに使われてきた同ルーム・特別研修室(体育館)にはかかっていないように見えました。
けれども、校舎部分と離れの体育館部分がセットになって昔の梅田東小学校、そして現在の「梅田東学習ルーム」が機能しているわけであり、校舎部分がメインになっているとみられること、同ルームの基となっている旧梅田東小学校敷地全体が大阪市によって「処分検討地(長期処分)」に指定されていることから考えると、校舎部分だけ潰して体育館部分だけ残すということは考えにくいとみていました。
そんな中、一昨日になってようやく、先月末を以て「梅田東学習ルーム」が閉鎖されたとの情報を、同ルームで活動を続けてきた人たちの手によるレポート類(ブログ内記事など)を通じて知るところとなり、道路拡幅を伴う土地区画整理事業を認可した大阪市が率先して自ら保有している施設の処分に乗り出したな・・・と受け止めていました。
「1万人の第九」レッスンに通うたびに目の当たりにした、かつての旧梅田東小学校の校舎に体育館、そしてそのうちの体育館でレッスンを受けている合間に目の当たりにした旧校舎内から漏れ出る照明の光───これらの光景がついに過去帳入りとなってしまうわけであり、一抹の寂しさというものを禁じ得ないのと同時に、「お世話になりました。ありがとう」という気持ちもあったりして、ちょっと複雑な心境です。
前記の専門紙報道によると、この度大阪市が施行認可した「茶屋町地区土地区画整理事業」の施工期間は2014年度末までの予定とされており、今後、仮換地指定の作業に着手し、そのあと道路拡幅などの工事に取り掛かる、としていて、早ければ2013年度中に工事に着手出来る見通し、と伝えています。
阪急梅田駅を挟む形で大阪新阪急ホテルやヤンマー本社ビル、阪急イングス館などが建ち並ぶ界隈が、今後、どのように変化するのか、私としても楽しみにしているところです《超高層ビルにされるのでは、との噂も聞こえてきていますが…》。
この道路拡幅を伴う「茶屋町地区土地区画整理事業」施行認可を背景にして「梅田東学習ルーム」が先月末を以て閉館となったことで、2~3週間先に控えているであろう、29回目を迎えることになる今年の「1万人の第九」に係る合唱団員募集要項(特にレッスンクラス一覧)に注目が集まりそうな気配を感じます。
何しろレッスン会場の中で一番多く使われてきた梅田東学習ルーム体育館が消滅したわけですから〔特に経験者向け・初心者向け両カテゴリ合わせて日に3回設定されている土日開講クラスに関しては全て同体育館を会場としていた〕───代わりにどの施設を充てるのか、気になります。
ここで、梅田東学習ルーム体育館(特別研修室)の使用料金、収容人数などと照らし合わせながら、後継となりうる施設を勝手に推測してみたところ、まず「クレオ大阪東(大阪市立男女共同参画センター・東部館)」ホール、次いで「ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)」ホール・・・の順に候補として挙がるところです。
一方でレッスン会場として使用されている大阪市内に所在する施設について見ると、天満橋のエル・シアターや西梅田の毎日新聞オーバルホールはホール使用料が高額であること、また淀屋橋の大阪倶楽部4階ホールについては、前記2施設に次いで高額である上に、元々会員制施設であることや建物全体が国の登録有形文化財に指定されていることの特殊性なども考慮しなければならないことから、これら市内3施設に関しては後継施設として不適と感じてしまうところ《何より費用が嵩むことが難点》。
主催者である毎日放送(MBS)サイドに於いて、消滅した梅田東学習ルーム体育館の後継としてどの施設を確保してくるのか、近々ネット上にアップされて来るであろう合唱団員募集要項を待ちたいと思います。
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『大阪市未利用地活用方針一覧表』
《→『大阪市内の処分検討地にかかる行政区別概要位置図・北区』》
『梅田東学習ルームの存続について』
『AIG梅田ビル<阪急百貨店イングス館>』
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初めまして。私の母校梅田東小学校の記事がありましたので、読ませていただきました。北市民教養ルームとして使用されていたのは知っておりましたが、本日5月2日に立ち寄ってきたところでした。門は閉まっていましたが、北市民教養ルームのプレートはそのままだったので、連休明けには利用されるのかと思っていました。記事の内容で体育館という記述がありましたが、数年前に
門の内側に入れる機会がありましたが、旧校舎の一部のみしか現存していなかった記憶がありました。体育館というのはどこにあるのでしょうか?私の在学中に体育館のあった校舎は完全に無くなっていましたから。もし敷地内に入れるなら、写真を撮りに行きたいと思いますので、教えていただければ幸いです。
投稿: のりこ | 2011年5月 3日 (火) 02時27分
のりこさん、こんばんは。
こちらこそ初めまして。
悲しいかな、私自身梅田界隈について詳しくはないので、ネット上で得られた情報しかお伝え出来ませんが・・・
去る3月30日に閉館となった梅田東学習ルームは、1989年に廃校となった旧梅田東小学校の建物部分を活用して運用されてきたものであるとのことで、校舎も体育館も廃校前の状態のままに今日まで生涯学習の場として運営されてきたみたいです。
阪急梅田駅・茶屋町口(阪急三番街高速バスのりば)に面する道路を東の方向に進むと、ヤンマー本社ビルなどを角に擁する交差点に出ますが、その交差点を直進し、ヤンマー本社ビルとイースクエア茶屋町(旧・百又ビル)に挟まれた細い道に入って暫く進むと、右手に校舎と思われる建物、左手に体育館が見えてきます───それら校舎と体育館が、かつての旧梅田東小学校の施設一式みたいです。
それらのうち左手に見える体育館は、私自身の場合、毎年暮れに大阪城ホールで行われる「サントリー1万人の第九」に係るレッスンで幾度かお世話になってきています。
知り合いの「第九」合唱仲間からもたらされた情報によると、現在正門は固く閉ざされた状態にあるとのことで、門扉の間から覗き込むほか術は無さそうです。
この程度しかお伝え出来ず、申し訳ないです。
投稿: 南八尾電車区 | 2011年5月 7日 (土) 23時07分