大阪市営地下鉄30000系電車、谷町線に続き御堂筋線にも・・・大阪市交通局。今年12月頃に10両編成1本投入か
最近では利用することが無くなってしまっている大阪市営地下鉄。
大阪の中心部に出るにしても、現在では運賃が少々安い上に快速列車が設定されているJR線(大和路線)にほぼ完全に傾いてしまっています《所要時間面でもJRのほうが有利ですし…》。
尤もここ2~3年は、経済的都合や精神面の問題などから、遠出をすること自体殆ど無くなってしまっていますが・・・
ところで、最近私自身利用していない間に、6路線存在する大阪市営地下鉄の中で私の自宅から見て一番近いところを走っている谷町線に於いて、30000系電車が同地下鉄として初めて投入され、更にその前には発車標がLED式の新しい型のものに替えられるなど、少しずつながら進歩してきているみたいで。
最近全く利用していない身としてこんなことを言うのは変なのですが、正直嬉しいですよ。
尤も、その一方で運営者たる大阪市交通局自体が巨額の負債を抱えていて、そんな中で新型車両投入に踏み切って大丈夫なのか、と懸念するところもありますが・・・
そんなことを言っていては、JRもまた旧国鉄時代に於いて抱えていた巨額の負債の一部を引き継いでいるじゃないか・・・と言われそう───そういわれると、正直、返す言葉がないです《余談ながら、JR各社(三島会社除く)に引き継がれた分については少しずつ返済されてきているみたいです》。
それはさておき、谷町線に於いて約2年前(2009年3月18日)に新規投入された30000系電車───『YouTube』に寄せられてきている関連動画を視聴する限りに於いても、ドア開閉時に於けるエア音が聞こえないこと、加減速音がJR西日本223系に似た感じに聞こえること・・・など、これまでの地下鉄車両にはみられない特徴を幾つか確認。
更に製造元である近畿車輛のWebサイト上で公開されている30000系車両紹介ページからは、行先表示のLED化、座席はJR西日本の321系や207系(但し1993年3月以降製造分)などに見られるような片持ち式構造であること、初めて車体側面に於いて号車番号が明示(ペインティング)されたこと、最近の新しい一般型(近郊形&通勤形)車両の傾向に倣ってなのか停車駅案内などのための液晶ディスプレイが設備されていること・・・等を確認することが出来、従来車両からの革新ぶりに目の覚める思いがしました《尤も新20系がベースになっているとの話がありますが》。
そんな、谷町線に於いてスタートを切った30000系が、今年12月を目処に、大阪市営地下鉄きってのドル箱路線である御堂筋線にも1編成(10両編成)投入されるとのニュースが先月下旬に駆けめぐりました。
大阪市交通局によるリリース文書によると、御堂筋線に投入される30000系車両では谷町線投入分と比較して、座席配置を工夫することで一部の乗降口横スペースを拡大し大きな荷物を抱えた乗客に対し配慮していること、乗降口扉真上に設備される案内用液晶ディスプレイをワイドタイプのものに置き換えることでよりきめ細かい情報提供を実現させること、降車時などに立ち上がりやすく出来るよう座席形状に工夫を加えていること・・・などの改善が施されています。
谷町線に投入された30000系と同様、バリアフリーを意識して設計されているというこの御堂筋線向け30000系電車の1編成あたりの値段(投資額)は約14億円───大阪市では5月9日(つまり来週の月曜日)に報道陣向けに公開するとしていますので、来週中には各種メディアを通じて実車の姿が写真画像を交えて紹介されることになるでしょう。
なお、今回発表された御堂筋線に向けての30000系電車の投入は、同線に於ける現役最古参である10系電車(現在10両編成22本在籍)からの置き換えを目的としており、現時点での予定として、2018年度までに順次12本投入する、としています。
ちなみに谷町線に於ける30000系投入は、同線に於ける現役最古参で、今や大阪市営地下鉄の現役車両としては唯一の抵抗制御車となっている30系電車からの置き換えを目的としており、昨年7月末現在で4本が既に運用入りしています。
何だか、谷町線そして御堂筋線に於ける30000系投入は、大阪市営地下鉄にとってまさしく時代の一区切りを迎えることを象徴する出来事となりそうですね。
谷町線の30系、そして御堂筋線の10系を記録される方はお早めに《あ、ストロボ抜きでね…》。
P.S.
今度発表された御堂筋線向け30000系電車の置き換え対象とされている10系電車について、ただ一つ車体更新対象から外れていた第1104F編成10両が、去る3月30日を以て廃車になったとの情報がネット上に流れてきています。
この廃車によって、現時点に於ける10系電車の在籍数は10両編成22本(計220両)となっています。
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『新型車両30000系を御堂筋線に導入します』〔別頁(大阪市発出分)〕
『大阪市交通局 30000系』
『御堂筋線、20年ぶりに新型車両 内装にイチョウの葉柄』
『大阪市営地下鉄:御堂筋線12月から新型車両 20年ぶり』
『20年ぶりの新型「30000系」』(別頁)
『大阪・御堂筋線に20年ぶり新型車両 12月から』
『大阪市営地下鉄御堂筋線に新型車両30000系を導入 - 天井高く乗り心地を改善』
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