「サントリー1万人の第九」公式サイト、第29回公演分に更新──”梅田の体育館”の後継は京橋と森ノ宮の両施設
東日本大震災の影響で全国各地でイヴェントの中止や延期が相次ぐ中、毎年12月の第1日曜日に大阪で開催されてきている「サントリー1万人の第九(10000人の第九)」なのでありますが・・・
一昨日(5月2日)、知り合いの「第九」合唱仲間を通じて、29回目を迎える今冬も例年通り開催する方向で準備が進められていることを知るところとなり、更に当該催事の主催者・毎日放送(MBS)のWebサイト内に常設されている「1万人の第九」公式サイトが今冬開催分のものに入れ替えられていることも知りました。
昨年開催分(2010年→第28回公演)も5月に入ってから公式サイトが置き換えられていましたから、入れ替えタイミングとしては昨年とほぼ同じくしているといえるでしょう。
で、知り合いの合唱仲間からの報せを受けて、私自身も昨日(5月3日)のうちに「1万人の第九」公式サイトにアクセスしてみました。
すると───今年は、東日本大震災を意識しているのか否か定かではありませんが、全体としてセピア調で纏められているのが見えました《ついでに言うならば、公演期日と会場の表記フォントが明朝体になっているのが見えました(ちなみに昨年開催分の公式サイトではゴシック体表記になっていました)》。
16年前(1995年)の阪神・淡路大震災を上回る被災規模に、昨年までとは打って変わって、今回は慎ましき心積もりで開催することを匂わせるような作りになっているように感じました。
そして、今回はいきなりレッスンクラス一覧も含めた複数ページ構成にて公開を始めている様子でした《ちなみに昨年開催分ではイヴェント紹介ページのみの単一ページ構成からネット上公開を始めていました》。
さすがに合唱団員募集要項は未だアップされていませんが───ただ「6月1日水曜日 正午から合唱団インターネット受付開始」という文言がトップページのところに配されているのが見えました。
それで、いきなりレッスンクラス一覧も公開されたことで、大阪市内開講クラスのレッスン会場として使われてきている施設の中で最も使用頻度が高く、しかしながら去る3月30日を以て閉館となった梅田東学習ルーム体育館の後釜となる施設として何処を確保したのか、不安半分期待半分の中、レッスンクラス一覧のページを開いてみました。
すると、昨年まで同体育館をレッスン会場としていたクラスについて・・・
【平日夜開講クラス】 クレオ大阪東(大阪市立男女共同参画センター・東部館) 《ホール;京橋、大阪ビジネスパーク両駅から徒歩》 【土・日開講クラス】 アネックスパル法円坂(旧・大阪市立中央青年会館) 《「なにわのみやホール」・「パレストラ」同時使用》 《森ノ宮、谷町4丁目両駅から徒歩8~10分程度》 |
と、平日と土日とで異なる施設が後継として宛がわれているのが見えました。
このうち、平日夜開講クラスの会場として新たに使われることになった「クレオ大阪東」については、実は当ブログに於いて先日後継施設の一つになるであろうことを勝手に予測していたところであり、変な話”見事的中”した格好になっています。
位置的にはいずみホールなどが建ち並ぶエリア(OBP南東エリア)とJR線(大阪環状線)を挟んで反対側のエリア内に建てられており、JR線の駅でいうならば大阪城公園駅と京橋駅のほぼ中間に位置するといっていいでしょう《”ほぼ中間”というか、少し京橋駅寄りに位置するといったほうがいいのかも…;公式には最寄り駅として京橋駅(JR&京阪)と大阪ビジネスパーク駅(地下鉄)を案内》。
このクレオ大阪東(1階ホール)を新会場とするのは初心者向け”12回クラス”1クラスと経験者向け”6回クラス”2クラスの計3クラス───「座席数382」という当該施設のキャパシティのためなのか、開講クラスの数と曜日自体は梅田東学習ルーム体育館を会場としていた昨年と変わっていません。
一方、土曜日と日曜日に開講されるクラスの会場として新たに使われることになった「アネックスパル法円坂」は、森ノ宮駅(JR&大阪市営地下鉄)から同駅の前を東西に走る中央大通を西方向(大阪城公園方向)に10分ほど歩いたところの左手に位置する、元は「大阪市立中央青年会館」と呼ばれていた施設。
正直言って、私自身、ここは予想もしていなかった施設───近く(西側)には難波宮跡公園があり、ほぼ北北西の方向にはNHK大阪放送局と大阪歴史博物館があります《それと、ほぼ西の方角に国立病院機構大阪医療センター(旧・国立大阪病院)あり》。
この「アネックスパル法円坂」はA棟とB棟の2棟から成っており、今回、A棟7階に入っている「なにわのみやホール」(面積330.8㎡、定員250名)とB棟5階に入っている多目的ルーム「パレストラ」(面積280㎡)がレッスン会場として使われることになっています。
このうち「なにわのみやホール」内部の一部をとらえた写真画像が「アネックスパル法円坂」Webサイト内に於いて公開されていますが、これを眺める限り、以前の梅田東学習ルーム体育館と比べて小さくなっているような印象を受けます《尤も、梅田東学習ルーム体育館の定員や床面積を示すデータが何処にも見当たらないため、具体的にどの程度小さいかはわかりませんが…》。
この”小ささ”のためでしょうか、この「アネックスパル法円坂」内2”ホール”を会場とする土・日開講クラスの数は、梅田東学習ルーム体育館を会場としていた昨年開催分の計8クラスに対し、計19クラス(うち「12回クラス」が9クラスと「6回クラス」が10クラス)と2倍以上に増やされています。
余談になりますが、土・日開講クラスの会場として新たに使うことになる「アネックスパル法円坂」に入っている2つの”ホール”に係る使用料(土休日の終日使用)について、ピアノ等の備品使用料を加えた額で、何れも梅田東学習ルーム体育館の2倍以上となっており、しかも今回の場合は2つの”ホール”を同時使用する形となりますので、土・日開講クラスの分だけでみた場合、梅田の体育館を使っていた時のの実に5倍近くのコストアップを招いていることになります《公表されている使用料を基にした単純概算で》。
そして、平日夜開講クラスの会場として使うことになる「クレオ大阪東(ホール)」の使用料(入場料の類を徴収しない催事の場合)についても、同じく平日夜間時間帯に於ける「アネックスパル法円坂」内2つの”ホール”それぞれの使用料と比べて安価であるものの、それでも梅田の体育館の平日夜間時間帯に於ける使用料の2倍近くになっています。
そのため、全体として、昨年開催分と比べて大幅なコストアップとなることは避けられないところであり、このことが、今後、本番に至るまでの約半年間の間にどう跳ね返ってくるのか、気にせずにはいられないところです。
実をいうと、今回とり上げました梅田東学習ルーム体育館以外にも、昨年開催分と比べて、レッスン会場として使用されている施設に変更が生じているところがありますが、それについては次回以降の記事にて触れることとします《スミマセン…》。
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早速詳しい分析をありがとうございます。私もクラス増などについて分析してみましたが、南八尾電車区さんの分析には到底及びません。会場費が高くなり、レッスン講師料も余分にかかるとなると参加料が値上がりする可能性はあるのでしょうか?会場への交通が不便になると参加者は減りそうなので、参加料を上げるかというのは難しい判断ですね。私が悩む必要はありませんが。
投稿: nori | 2011年5月 5日 (木) 22時13分
noriさん、こんばんは。
お久しぶりです。
参加料についてでありますが、知り合いの「第九」合唱仲間を通じて入手した今冬開催分に係る合唱団員募集チラシを眺める限り、残念ながら値上げとなるみたいです。
これに関しては別途一記事として起こしましたので、よろしければご覧いただければ幸いです。
それにしても今年は昨年比で経費が全般的に大幅アップとなっているような印象を受けるところであり、本番に至るまでの半年余りの間にどのような形で跳ね返ってくるのか、今から気になっています。
投稿: 南八尾電車区 | 2011年5月 8日 (日) 00時02分