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臨時寝台特急「サンライズゆめ」から、今は無き「あさかぜ」の復活を夢見る──285系「サンライズエクスプレス」にて

 個室主体にして普通車指定席「ノビノビ座席」も連結されている、JR西日本とJR東海の共同開発により1998年に登場した285系直流寝台電車「サンライズエクスプレス」

 

 その285系寝台電車の予備編成(JR西日本保有編成?)1本を活用する格好で、山陽本線・倉敷以西区間に乗り入れる臨時寝台特急「サンライズゆめ」は運行されていました。

 

 その臨時寝台特急「サンライズゆめ」の車窓風景をとらえた映像をこのほど『YouTube』にて幾つか発見、つまみ食い的に視聴していました。

 

 ”臨時列車”が故の悲しさなのか、定期運転されている「サンライズ出雲」や「サンライズ瀬戸」と比べて心持ちゆっくり走っているような印象でした。

 

 そういえば、車体側面に見える行先・列車名表示幕には、列車名として、「特急サンライズ○○」と出さず、単に「特急」と出しているだけとのレポートや写真画像も見えていましたね《ちょっと寂しいかな…》。

 

 

 実際、この臨時寝台特急「サンライズゆめ」、過去に『時刻表』誌上にて当該列車の運転時刻を眺めた記憶がありますが、”特急”と称しているわりにはえらく遅い印象を受けたものです。

 

 尤も、臨時扱いとされていることから、今更言うほどのことではありませんが、定期運行列車のダイヤを縫うようにして設定され、結果として速度面で遅くなってしまうのは無理無いところなのですが・・・

 

 しかし、今日になって、この臨時寝台特急「サンライズゆめ」について、今は無き寝台急行「銀河」の多客期臨時列車である急行「銀河81号・82号」のスジ(東京~大阪)を使って1998年秋に初めて運行したところから始まったことを知りました。

 

 つまり、変な話、ダイヤ上はかつての臨時夜行急行をベースにしている、ともいえるわけであり、このことが先に記した”えらく遅い”ことの背景となっているのでは、と思いました。

 

 尤も、それでいて”特急”として走らせているあたり、正直ぼったくりとの印象を禁じ得ないところがありますが・・・

 

 

 そんな「サンライズゆめ」でありますが、2008年度の運行を最後に、今日に至るまで、運行設定されてきていません。

 

 ただ、この臨時寝台特急列車を眺めているうち、東京から下関までは直流電化されていることをふと思い出し、そこから調べていくうち、「サンライズゆめ」も一時期下関まで運転されていたこと、それ以前には今は無き寝台特急「あさかぜ」が「東京~下関」間でも1往復運転されていたことがわかってきました。

 

 直流専用たる「サンライズエクスプレス」車両編成であっても東京から下関まではそのまま運転出来る───両駅間の距離は千キロを超え〔『Yahoo!ロコ』によると両駅間の営業キロ「1117.6km」〕、且つ両駅間を結ぶブルートレインとして「あさかぜ」1往復が存在していた。

 

 ならば”サンライズあさかぜ”という名の寝台特急として「東京~下関」間で定期運行するのも有りではないか、とつい考えてしまう私。

 

 けれども、現状、「サンライズエクスプレス」こと285系寝台電車は7両編成5本しかなく、うち4本は既に定期の寝台特急「サンライズ出雲」と同「サンライズ瀬戸」の運用に取られてしまっており、残るは7両編成1本のみ───このままでは少なくとも毎日運行の定期列車としては成立しない。

 

 そこでもう1本追加すれば定期列車として運行出来るのでは、ということになりそうなものなのですが、日々の運行に影響を与えずして各種の定期検査を受けさせることを考えれば、やはり予備編成として1本余分に用意する必要がある・・・

 

 というわけで、7両編成2本を新たに追加製造することで全7本体勢に増強、これにより、従前からの「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」に加えて「東京~下関」間を結ぶ定期運転の寝台特急”サンライズあさかぜ”を新規設定出来るようになる、と考えるところです。

 

 その寝台特急”サンライズあさかぜ”の速度面に関して・・・

 

 運転区間である「東京~下関」間の全てにわたり、いわば「はくたか」や「サンダーバード」などの昼間時間帯に運転される定期特急列車の如く、走行線区毎に定められている営業最高速度いっぱいにて走破させ〔勿論カーブなどに於ける個別の速度規制は遵守するとして〕、深夜帯に於ける運転停車も平常時に於いては乗務員交代時に限定する(時間調整のみ目的とする運転停車を一切無しにする)等することで「表定速度100キロ台」を目指すものとする。

 

 これまで「サンライズエクスプレス」こと285系寝台電車関連の車窓動画を繰り返し視聴しているうち感じるところなのですが、定期運転の昼間特急並みに120~130km/h程度で飛ばしてみても揺れはそれほどでは無く、寝台利用には差し支えなさそうな印象でした。

 

 実際、この寝台電車に設定されている営業最高速度は「130km/h」となっており、鉄道の寝台車両としては日本最速を誇っているのだそうな。

 

 それだけ、この寝台電車がよく造り込まれているというわけでありますが、その利点を最大限に生かす意味でも、”サンライズあさかぜ”では「表定速度100キロ台」を目指すべきと考えています。

 

 参考までに、「東京~下関」間に於ける各区間毎の最高速度(優等列車を含む一般的な列車)の分布を以下にて示します《ウィキペディア解説から》。

 

東京~戸塚 … 110km/h
戸塚~小田原 … 120km/h
小田原~豊橋 … 110km/h
豊橋~米原 … 120km/h
米原~岡山 … 130km/h
岡山~下関 … 120km/h

 

 静岡県内区間の最高速度が全て「110km/h」とされているあたりがちょっとネックになっているかな・・・

 

 

 臨時寝台特急「サンライズゆめ」から、かつてのブルトレ「あさかぜ」を「サンライズエクスプレス」こと285系寝台電車で復活させるという方向で話をふくらませてみましたが、改めて、285系寝台電車は鉄道車両として優秀であるように感じています。

 

 尤もそれなりに費用もかかっていることでしょうが・・・

 

 とはいえ、ゆくゆくは、九州地域や北陸・東北地域にも直通出来る、交直流両対応(3電源方式全対応)の「サンライズエクスプレス」(車両形式称号としては「585系」か「685系」になりそう?)が出現することも期待しつつ、記事を結ぼうと思います。

 

 

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コメント

寝台列車は夜間を有効活用できるからいいですね。
個人的には285系の交直流版があってもいいと思います。
これを特急「日本海」の置き換えに使用し
新たに大阪~仙台・盛岡間に寝台列車を設定するのもいいと思います。

今東海道・山陽本線の最高速度を拝見させて頂きましたが
意外に全区間で130km/h運転ができないのですね。
最も速く走れるのが関西地区というのは新快速が走っているだけのことはありますね。

ぼくも鉄道好きではありますが、東海道線・山陽線に夜行列車を走らせるのって「どこからどこまでの移動客を主たる顧客とするか」が見えにくく感じます。

地元の名古屋を基準に考えると、東京~岡山と言われても、東京~広島と言われても、東京~山口県内と言われても、ダイヤ的に利用価値のない電車になりそうで(^^;)。

 えびちゃんさん、こんばんは。
 いつもありがとうございます───レスが遅くなってしまい、どうもスミマセン。

 仰るとおり、新幹線が運転されていない深夜時間帯を有効活用出来るところが寝台特急を初めとする夜行列車の特徴であり醍醐味といえます。
 列車ダイヤ面に於いて新幹線を完全に補完出来るよう組成すること、寝台は個室主体とする一方で座席(「ノビノビ座席」でも可)も一定量用意するなどの工夫を採り入れることにより、夜行利用客を取り戻すことは可能であるように思います。

 それと「サンライズ出雲・瀬戸」運転線区の一つである東海道本線に関して、現状、静岡県内区間では全て最高速度110km/hとなっていますが、せめて優等列車だけでも最高速度を120km/hに引き上げてほしい、と願っています。

 願っていることといえば、もう一つ───仰っているような「サンライズエクスプレス」車両の交直流両対応ヴァージョンの出現も!

 ちゃいにーずさん、こんばんは。

 一言では正直言い切れないところがありますが、要は列車ダイヤ次第であるように思っています《言うまでもないことかも知れませんが》。

 例えば、今は無き寝台特急「はやぶさ」の下りで見ますと〔以下記載内容は2008年3月15日改正時点の「はやぶさ」列車ダイヤを基に記載;記載に際してはWebページ『ほどちゃんの島 - 寝台特急はやぶさ』を参照しました〕・・・
 始発駅の東京の発車時刻は「18:03」と、東京駅に於ける東海道新幹線下り・博多行き「のぞみ」最終の発車時刻より前に発車していたみたいなのですが、途中停車駅の一つである名古屋に於ける発車時刻は「22:47」と、一般的な終業時刻をとうに過ぎている上、名古屋駅に於ける新幹線下りでいえば新大阪行き最終を残すだけとなっていたとみられるところ《名古屋から先に関しても下り「はやぶさ」は岐阜(23:09発)、京都(00:37発)、大阪(01:08発)に停車していた》。
 一方、翌朝は広島から客扱いを伴う停車が始まりますが、広島着が「05:21」、新山口着が「07:33」、下関着が「08:32」となっていて、広島で新幹線下り1番列車に乗り継いだ場合には7時台のうちに九州島内の小倉や博多に入ることが出来ていたとみられます《尤も本州内に於ける寝台特急から新幹線への乗り継ぎに関しては特急料金の乗り継ぎ割引が適用されませんでしたが…》。
 以上のことから考えると、この下り「はやぶさ」に関しては名古屋圏・関西圏から広島・山口両県内に移動する向きに好都合なダイヤ設定となっていたほか、広島で新幹線下り1番列車に乗り継ぐという条件を加えれば、北九州地域への移動に好都合だったとみられます。

 今回の記事本文の中で紹介している「サンライズゆめ」の場合には、元々今は無き東京・大阪間臨時夜行急行のスジに乗せて運行させたところから始まっているだけに、列車ダイヤ上、夜行列車としては首都圏と関西圏を行き来する人たちに最適化されていたように思えるところです《尤も臨時列車である上に運転日数も少なめでしたのでビジネス用途には向かなかったでしょうが…》。


 参照したWebサイトのURLです。

  Webサイト『ほどちゃんの島』から
   『寝台特急 はやぶさ』http://hodo.travel.coocan.jp/s/burutore/hayabusa/
   『寝台特急 サンライズゆめ』http://hodo.travel.coocan.jp/s/burutore/s_yume/

 まとまりのない、且つ長ったらしい文章となってしまいました───お役に立てず、どうもスミマセン。

お久しぶりです。優等列車で朝の山陽路を迎えて、海を眺めながら朝食を…と、いきたかったのですが、モタモタしているうちに東海道線以上の長大ローカル線になってしまった山陽本線では、その夢破れたりです。時間を急ぐあまり、山陽新幹線の長大トンネルの中でコンビニ弁当かっこんでいる今日この頃、サンライズあさかぜは私の夢です。自分の中ではサンライズしおじ(潮路)でしたけど…

 きたじ~にさん、こんにちは。
 こちらこそお久しぶりです。
 にもかかわらず、レスが遅れてしまいました───どうもスミマセン。

 まさに時代の流れといえますね。
 まだ新幹線無き頃は、在来線を行き交う優等列車(或いは長距離を走る普通列車)に乗って、駅弁を買ってノンビリと───という光景が展開されていたことだろうと思うのですが、新幹線の開業と延伸そしてスピードアップはまさにそれを一変させています。
 そんな昨今にあって、新幹線の線路を横目に在来線を夜通し走る夜行列車の存在は、使用される車両自体の経年に伴う老朽化の問題は別にして、私自身にとっても夢ですよ《まぁ「サンライズ」に使われている285系車両自体はもう少し持ちこたえてくれるでしょうけれども…》。

 尤も現状の「サンライズ」使用車両である285系に更なる一工夫は必要と考えているのですが〔交直流両対応の「サンライズ」車両出現云々は別にして…〕、旧国鉄時代の東京・大阪間某臨時夜行急行のなれの果て的な「サンライズゆめ」をただ単に下関に伸ばすだけとするのではなく、立派な一人前の定期電車特急のスジにて東京・下関間に「サンライズあさかぜ」が新たに設定されることを願うばかりです。

柳井にお墓参りする私にとって、あさかぜは東京と家を一夜にしてつなぐ魔法の扉でした。暗闇を破り、故郷が確実に近づいてくる夜明けをウキウキしながら、時には涙を拭きながら待ちました。待つ事が宝物のように思えた、あさかぜのベットの上でした。
 あけぼのは、夏限定で復活したようですね。ぜひ、ぜひ故郷への夢の扉が現れますように祈ります。

子どもたちが小さい頃、柳井に帰るのに
家族であさかぜを使いました。

寝付けない子供をそっと抱き寄せて、
頭をなでてやると、寝息が聞こえてきました。
やがて夜が明けてきて
うっすらと額に汗をかいた穏やかな寝顔と
瀬戸内の島々を眺めながら、至福の時を過ごしました。

もう大きくなってしまって、家を出ましたが
みんなで海ではしゃいでいた頃のお話です。

今度サンライズを使って博多から東京へ出張します。

午前中の会議なんですが、早朝の飛行機に乗るのは辛いし、前日の移動も遅い飛行機で夜更けの東京に着いてから疲れます。

一方、列車の場合…

悠々と仕事を済ませ博多駅へ。午後8時博多発の山陽新幹線に乗り込みパソコンを開いて翌日のプレゼン資料を確認し、駅弁で軽く夕食を済ませる頃には岡山到着。在来線ホームに下りてサンライズに乗り込み、シャワーを浴び、車窓を流れ行く街灯りを眺めていると、心地よい揺れにいつしか夢の中。

そして…

目覚めればそこは東京です。個室は少々狭いけど宿代込みで飛行機よりお得なのも強味です。特に最近は爆買いの影響なのか東京はホテルが高くて取りづらくなっているので。

博多に限らず、むしろ鹿児島や熊本の人の方がサンライズは便利かもしれません。空港が遠くて便が少ないので。


なお、東京から九州直通の夜行特急に限って言えば、交直流にして在来線を走らせても所要時間の点でメリットはないと思います。飛行機に対抗するには最終便より遅く出て始発便より早く着くようなダイヤにすることが必要です。所要時間の問題を解決するにはフリーゲージにして夜間以外は新幹線を走らせる他ありませんが、夜行専用だと車両の利用率が悪いし昼夜兼用だと581系のようにアコモが中途半端。民営化されたJRには費用対効果の面で無理だと思います。それに長距離列車は会社間の利害が一致せず調整が難しいのもハードルでしょう。

結局、今のように東京・岡山間を夜行で走り、新幹線と接続するスジが現実的には良いのかも…という気がします。

夢のない話で済みません。

私たち家族に夏休みの思い出をいっぱいくれた
柳井のバンチャンが亡くなって、
とうとう故郷に親戚がいなくなりました。
帰る場所を失って、余計に思い出が輝きを増しています。
瀬戸内で過ごした幸せな時間が、みんな夢の様になりました。
さよなら大畠の海、さよなら大島、さよなら由宇の2軍グランド、
台湾屋のおばちゃんお元気で、ありがとう、夢の中の私たちの故郷。

盆と正月くらい、走ってくれたっていいじゃないか。
仕事を早めに終わらせて駅弁と酒買って寝台へ転がり込んで、
でかい溜息と引き換えに飯を流し込む。
あとは寝てしまえば明け方には家へ帰れるんだぜ。
休み明けだって、ぎりまで親父と釣りしてさ。
荷物送ったら、あさかぜ。翌朝は職場に直行よ。
夜行がいいんだよ、気持ちの整理も切替もできるし。
jrさんよ、けちけちすんなよ。

お邪魔します。個人的には東京~広島の運転で十分だと思います。広島~下関はあまり大きな都市も無く、時刻的にも需要は少ないと思うので。

広島までなら新幹線で十分。本当に夜行が必要なのはそこから先。ぜひ総理のお力で、寂れゆく故郷にあさかぜを吹かせて頂きたいです・・・。

あさかぜが良く似合う歌の紹介です。
ホントホント、って思いながら聞いていました。
テレビのエンディングで流れていました。
サーカスのハーモニーが抜群に美しい素晴らしい曲です。
you tube でも沢山アップされていますが、あさかぜはありません。
詩は以下の感じです。

ホームタウンまで切符をちょうだい
ちょうど夜明けにつく汽車の
駅には彼が待ってるはずなの
結ばれるのよ わたしたち

オレンジの花咲いてる道を
肩を並べて岡のチャペルへ
都会で覚えた悲しみたちを
忘れて私、生まれ変わるの

ホームタウンエクスプレス

帰れない私にも心にしみてきます。

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