地下鉄谷町線「3099F編成」、運用離脱そして廃車・解体へ──大阪市営地下鉄30系。2014年春頃までに全車引退
私自身通学などで大阪市営地下鉄谷町線をよく利用していた頃、八尾南駅に隣接する八尾車庫などでしばしば目にしてきたセミステンレス車体の3099F編成《3099-3399-3699-3799-3499-3599》。
3日前(1月10日)の日付で『RMニュース』に掲載された記事によれば、昨年(2011年)暮れに大阪市営地下鉄の最新型車両「30000系」の谷町線向け32607F編成が運用開始されたことに伴い、ついに3099F編成も運用離脱されたとのこと。
当該記事は更に、年明け後の1月7日に谷町線・大日検車場から中央線・森ノ宮駅から分岐する森之宮検車場に向けて回送され、その翌日(1月8日)には森之宮検車場の片隅に留置され廃車・解体待ちとなっている模様───とも報じています。
末尾に”99”という数字を持つ車番が印象的なこのセミステンレス車体の編成も、大阪市営地下鉄に於ける最新型「30000系」の投入が徐々に進む中、ついに出棺されるに至ったとの報せに、つい言葉を詰まらせてしまいました。
尤も、今回廃車・解体されることになった3099F編成については、かつては同じ30系セミステンレス車の別編成に属していた車両も3両含まれているとの話も聞きますが・・・
最近になってようやく私の知るところとなった話になりますが〔恥ずかしながら…〕、30系電車は今や大阪市営地下鉄に於ける最古参的存在となっており、2011年3月現在で6両編成9本(うち6本がアルミ車で3本はセミステンレス車)が在籍、その全てが谷町線に配置されています。
6つある大阪市営地下鉄の路線の中で私にとって一番身近に感じる谷町線は、いつの間にか”30系の墓場”と化していたんですね(苦笑)
そんな大阪の地下鉄に於ける最古参的存在たる30系電車について、一部のメディアは、2014年春頃までに全車引退し最新型「30000系」に置き換えられる───と報じています。
かつては大阪市営地下鉄のシンボルの一つにもなっていたであろう、50系(デビュー当時は「5000形」)や7000・8000形(のちの30系)といった、1960年代にデビューした左右非対称な前面形状を持つ車両が近い将来姿を消すことになるあたり、一つの時代の終わりというものを感じさせられずにいられない心境にあります。
今となっては谷町線を利用して大阪市内中心部に出ることが皆無になってしまった私自身───とはいえ、何だか切なさのようなものを禁じ得ないです。
私の心の中で思い出のひとつとして刻まれているこの3099F編成に対し、心から哀悼の意を表します。
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『シルバー「30系」もうひと仕事』
『3099F』
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こんばんは。
自分も谷町線の沿線に住んでいますが
30系のセミステンレス車はめっきり見なくなりましたね。
特に3099Fは30系のラストナンバーというのが特徴的です。
もっとも30系は99編成もなく欠番だらけですが・・・。
この編成は冷房改造の際編成替えが行われており
中でも3499号車は元は先頭車の3097号車です。
投稿: えびちゃん | 2012年1月13日 (金) 20時45分
えびちゃんさん、こんばんは。
こちらからのレスが遅くなってしまい、申し訳ないです。
参照元サイトによると、今回引退することとなった3099F編成6両のうち半数の3両が他編成からの移籍車両となっており、うち2両が元3095F編成からの移籍組だそうです。
そして、そのうちの1両が、えびちゃんさんが仰る、先頭車崩れの3499号車なのです《ちなみに「元3095」号車です;参考までに、同じくかつての先頭車両3097号車も中間車化改造を受け「3493」号車とされて3093F編成に組み込まれています》。
何はともあれ、大阪市営地下鉄の30系ファミリーが近い将来完全に姿を消してしまうあたり、一つの時代の区切りというものを否応なく感じさせられるところです。
投稿: 南八尾電車区 | 2012年1月23日 (月) 01時36分