予讃線「高松~多度津」間全駅に「ICOCA」導入──JR四国、2014年春目処《坂出・高松両駅は今年3月導入済》
ついこの間のこと、久しぶりにJR西日本のWebサイトをぶらりと覗いてみたところ、ニュースリリース一覧の中に一つ、思わず身を乗り出したくなるような見出しがありました。
久しぶりに目の当たりにした、JR系ICカード型乗車券に纏わる新しい動きを伝えたものということもあって、思わず身を乗り出しそうになった私。
要は、2014年春(つまり再来年の春!)を目処に四国島内(即ちJR四国管内)の予讃線「高松~多度津」間の全13駅にてJR西日本の「ICOCA」が利用できるよう整備し、且つ本州側の児島から四国内の宇多津方面に向けても利用出来るようにする、ということのようです。
当該区間内のうち、予讃線の起点駅である高松と、高松と岡山を結ぶ快速「マリンライナー」の四国側入口にあたる坂出の2駅については今年のJRグループ定例ダイヤ改正施行(施行日「2012年3月17日」)に合わせて「ICOCA」を先行導入しており、1日あたり、両駅合わせて約140人の「ICOCA」利用者を数えているとのこと。
今回の発表では、新たに十数億円程度を投じて当該区間内の残る11駅にも専用改札機などを整備するほか、高松などの区間内主要駅に於いて、従前からの「クレジットカード」に加えて「現金」によるチャージ(入金)も出来るようにする等の拡充も図るとしています。
JR西日本がシステム構築した「ICOCA」をほぼそのままの形で導入することで〔但しJR西日本管内に於ける利用範囲に制限あり〕、JR四国として独自にICカード型乗車券システムを構築・導入する場合の3割程度の費用で済むともいわれており、JR四国では今後も「ICOCA」をベースに導入拡大を検討していくとの考えを明らかにしています。
なお、今回発表された「ICOCA」追加導入に際して投じられる資金に関しては、鉄道・運輸機構がJR四国に対して行った「設備投資支援」計400億円の中から賄われるそうです。
何だか、JR西日本とJR四国相互の結びつき(というかパートナー関係)というものを印象づける事象の一つのように思えてならないところが正直あります。
とはいえ、「ICOCA」を初めとするJR系ICカード型乗車券で四国入りしたいとのニーズは以前から存在していたとのことで、今回の事象によって本州と四国を行き来する人々の増加につながれば、JR四国の経営にも幾らかプラスに働くことになるでしょう。
長いスパンになることは間違いないところではありますが、引き続き見守ろうと思っています。
◎ 参照記事(本文中紹介分を除く)
『イコカ:香川県内13駅に拡大へ−−JR四国 /岡山』
『イコカ改札機、新たに11駅に』
『JR四国、「ICOCA」利用駅を13駅に拡大』
『「イコカ」利用県内13駅に拡大/14年春から』
『投資家説明資料・本編~平成24年6月』
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