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今冬の「第九ひろしま2012」に大阪から合唱参加する場合の経費について考える(2)──「高速バス」を組み入れて

 また暫く間を空けてしまいました───ゴメンナサイ。

 

 さて、24年ぶりに公演期日がJR「青春18きっぷ」の冬季発売分利用期間(今冬も例年通りの利用期間設定にて発売確定済)から外れてしまうことになった、今年で28回目を迎える広島の「第九ひろしま」即ち「第九ひろしま2012」

 

 その一方で、その「第九ひろしま2012」の指揮台に、今年3月いっぱいで大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を辞したばかりの広島市出身の指揮者・大植英次が立つ───勿論彼にとって「第九ひろしま」は初めてであると同時に、いわば”里帰り公演”であるともいえるでしょう。

 

 

 そんな「大植英次」という名前を前にして、出るか否か思わず唸ってしまう私。

 

 だって、そりゃ彼の指揮姿を見ながら演奏を鑑賞したことはあるけれども、演奏に参加することなんて無かったからね《当たり前か…》。

 

 ということもあって、広島への行き帰りに「青春18きっぷ」が使えない今冬の「第九ひろしま2012」であるにも関わらず、優柔不断の状態になってしまっています(ォィ)

 

 そんなわけで(!?)、実際にその広島に合唱参加するに際して必要な経費、中でもその大半を占める交通費を中心に前回掲載記事から考えてきている次第です。

 

 

 先月のうちに掲載した前回の記事では、新幹線にて往復した場合を中心に検討を行いました。

 

 だが、新幹線往復の場合、どんなに頑張ったところで、株主優待割引を利用することで最大数千円程度安くするのが関の山。

 

 勿論、組み合わせることになる宿泊費に関しては「楽天トラベル」を初めとする外部旅行取次サイトの類を利用することである程度抑制することは可能なのですが───まぁこれに関しては、これから記す内容の中でも同じことが言えますけどね。

 

 

 そんな中、前回記事の締めくくりのところで、更なる旅費節約につながる手段として「高速バス」の存在が頭の中に浮かんできた旨のことを記しました。

 

 その前回記事に於いて既に記していることでありますが、高速バス〔「高速路線(乗合)バス」or「高速ツアーバス」〕という乗り物について、景気低迷が長引く昨今に於いて、JR線の普通運賃並みかそれ以下の料金(というか運賃)にて乗り換え無しに目的地まで乗り換え無しに乗っていけること等が受けて隆盛を誇っている様子。

 

 大阪から広島方面に向かうケースに於いても同様のことが言えるわけであり、これは「第九ひろしま」への合唱参加に際して必要な交通費等について”毒吐き”した記事に対して広島県民である「とまこまゐ」様からご指摘されたことでありますが、Jリーグのサンフレッチェ広島やプロ野球の広島東洋カープの応援のため大阪から高速バスに乗り込んで広島に遠征するファン(サポーター)が少なからず存在するのだとか。

 

 そこで、大阪を発って広島市内に向かう高速バスについて調べてみると・・・

 

 「高速路線バス」に関しては2系統───JRグループのバス会社2社(西日本JRバス・中国JRバス)が運行に関わる「JR純正」系統と、関西の大手私鉄の一つである南海電鉄の系列バス会社「南海バス」が「中国JRバス」と共同で運行している系統、が存在します。

 

 言い換えれば、大阪と広島を結ぶ高速路線バスの運行には必ずJRグループのバス会社「中国JRバス」が関与している、ということになるわけですね。

 

 何れの系統とも基本的にJR難波駅真上に設置された「湊町バスターミナル(OCAT)」を起点とし、広島駅前(新幹線口)を終点としているわけでありますが、「JR純正」系統のみ京都駅前(烏丸口)或いはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を起点とする便も存在するほか〔「湊町BT」は経由せず;但しUSJ起点便のみ「湊町BT」も経由〕、「南海バス」参入系統に関しては夜行便に限り「あべの橋バスステーション(大阪阿部野橋駅前)」を起点として「湊町BT」を経由する形となっています。

 

 運賃については、土日に乗車することを前提とした場合、何れのグループとも大人1名「大阪~広島」間片道で昼行便5,000円、夜行便5,700円となっていますが、「JR純正」系統に限り通常便より500円安い格安便も昼夜共に設定されています《但し格安便については全て京都駅前発着とされ、大阪エリア内では「大阪駅前JR高速バスターミナル」のみ経由》。

 

 一方「高速ツアーバス」に関して───「楽天トラベル」に於ける高速バス検索結果によると、関西発祥の旅行会社「WILLER TRAVEL」が企画する便を中心に昼行・夜行共に設定されているのが見えます。

 

 こちらは京都駅前始発を基本として大阪エリア内は梅田(といっても実際には”梅田大淀”とか”梅田中津”と呼びたくなるような場所)のみへの立ち寄りを基本としていますが、京都始発の夜行便のみ「湊町BT」にも立ち寄る便が存在する他、一部大阪エリアを起点としている便(但し湊町BTを経由せず)もあります。

 

 座席に関しては昼行・夜行問わず全て4列シートとされており、片道当たりの料金(正確には「旅行代金」か?)は3千円後半から4千円前半ぐらいで推移しています。

 

 

 勿論、往復ともバス利用としたほうが旅費全体を低く抑えられる(下手すれば往復新幹線利用の半額程度で済んでしまう)ことは私自身も承知しているところなのですが、私としては、広島からの復路だけは家の事情もあって終電が残っているうちに帰着しておきたいという考えを抱いていますので、往路のみ高速バスを利用し、復路は新幹線(というかJR線)を使うことを考えています。

 

 その往路に於ける高速バス利用に関して、私自身はJR大和路線沿線に在住していますので、JR難波駅真上に設置されている「湊町BT」からバスに乗るつもりでいます。

 

 ここで、「第九ひろしま」では、合唱参加に際して、最低限本番前日のリハーサルからの出席が求められていますが、最近の傾向として、その前日リハーサルは昼過ぎから夕方にかけての時間帯に開始するよう組まれてきています。

 

 これに間に合わせるためには、現在の運行ダイヤから、昼行便のうち大阪エリア(「湊町BT」など)を朝早く発つ便に乗車する必要があります《突発的な事故等に遭遇しない限り…》。

 

 尤も実際には、上記の通りバスにて広島入りしたあと更に、JR線(山陽本線)又は広電・宮島口行き電車に乗り継いで公演会場(広島サンプラザホール)最寄駅(新井口又は商工センター入口)に向かうか、或いは公演会場のほぼ真ん前に設置された「サンプラザ前」停留所に向けて路線バス(広島バス25号系統・井口車庫行)に乗り継ぐか、しなければなりませんが・・・

 

 あ、それと到着時刻によっては、予約しておいた宿泊施設に先にチェックインを済ませ、余分な荷物を部屋の中に置いてからリハーサルに向かうのも有りですね。

 

 

 一方、広島からの復路に関してですが、先にも記していますように、終電の残っているうちに自宅に帰り着きたいという考え(願い?)を抱いていますので、必然的(?)に新幹線を利用することになります。

 

 「第九ひろしま」は、例年、夕方17時過ぎに終演を迎えており〔ちなみに開演時刻は「15時」〕、それ以降も合唱団向けに「解団式」なるイヴェントが用意されているわけですが〔この点は東京の「国技館5000人の第九コンサート」とほぼ共通〕、この付随イヴェントも終わる頃には、外はすっかり夜の様相!

 

 時刻でいえば夕方の18時前後といったところか・・・

 

 ちなみに「第九ひろしま」の例年開催時期は、1年のうちで最も昼の時間が短くなる”冬至”を間近に控える時期にもあたっていますので、18時どころか17時台であってもだいぶ暗くなってきています。

 

 それで、私の場合、「第九」合唱への参加にはいつも着替え(本番用衣装)一式を別途引っ提げていき現地で着替えるというスタイルを採り続けきており、「第九ひろしま」に関しても指定された更衣所に於いて本番前に着替えを行い、全てが終わると再び更衣所に入って行動着(というか普段着?)に着替えて、その後会場をあとにしています。

 

 ここでJR線のホール最寄駅・新井口に於ける上り列車(広島方面)の発車時刻に関して、今年3月改正の現行ダイヤによれば、岡山まで運転される列車は、直近では17時54分発、その次は18時27分発となっています。

 

 もし首尾良く前者の列車に乗れれば全区間新幹線のお世話になること無く自宅に帰着可能なのですが、私自身の過去の経験から、公演自体がよほど早く終わらない限りほぼ不可能であり、結局のところ後者の列車に乗り込むことになるでしょう。

 

 その場合、終電の残るうちに帰着出来るようにするためには、最低でも「岡山~姫路」間に於いて新幹線を使う必要が生じます。

 

 勿論広島から大阪(新大阪)までフルに新幹線を使えば文句なしなのですが、当然ながら、その分費用が嵩んでしまいます。

 

 

 そこで、実際、復路にどの程度の費用を要するのか、広島から新大阪までフルに新幹線を使った場合と、帰路途上の岡山から新大阪或いは姫路まで新幹線を使った場合の各々の金額について以下にて纏めてみました。

 

 ちなみに広島から大阪を経由して私の自宅のJR線最寄り駅までの大人片道運賃は5千円台後半───勿論この部分については新幹線利用の有無に関係なく変動はありません。

 

〔1〕 広島から新大阪まで乗車
 ◎ 普通車自由席 … 3,980円
 ◎ 普通車指定席
  ● 「のぞみorみずほ」 … 4,690円
  ● 「ひかりorさくらorこだま」 … 4,490円

〔2〕 岡山から新大阪まで乗車
 ◎ 普通車自由席 … 2,410円
 ◎ 普通車指定席
  ● 「のぞみorみずほ」 … 3,120円
  ● 「ひかりorさくらorこだま」 … 2,920円

〔3〕 岡山から姫路まで乗車
 ◎ 普通車自由席 … 1,680円
 ◎ 普通車指定席
  ● 「のぞみorみずほ」 … 2,390円(※)
  ● 「ひかりorさくらorこだま」 … 2,190円
【備考】
※=岡山乗車時点(21時台半ば以降)に於いて姫路に停車する上り「のぞみ」或いは「みずほ」は存在しない

 

 上記を見る限り、同一列車及び席種で比較すれば「広島~新大阪」間フル乗車と「岡山~姫路」間部分乗車との間で2,300円の差がみられるほか、「広島~新大阪」間で「のぞみ」指定席にフル乗車した場合と「岡山~姫路」間で普通車自由席に部分乗車した場合との間で比較した場合3,010円の価格差がみられることがわかります。

 

 つまり、広島からフルに新幹線で帰阪した場合〔勿論普通車で〕、「岡山~姫路」間のみ新幹線に乗車した場合と比べて2~3千円ほど出費が増えることになる。

 

 一方で、例えば広島から新大阪まで「のぞみ」にフル乗車した場合、自宅には夜21時台前半に帰着可能であるのに対し、「岡山~姫路」間のみ新幹線を使った場合の自宅帰着は、深夜1時過ぎ。

 

 両者の時間差は約4時間。

 

 言い換えれば、約4時間の「時」を2~3千円ほどのお金を出して”買う”のかどうか───これに尽きるような気がします。

 

 尤も、「広島~新大阪」間でフルに新幹線を使うケース(特に指定席車利用)に限り、実際に金券ショップやヤフオク等にて流通されているJR西日本の株主優待券を利用することで若干ながら安くできますが・・・

 

 

 だいぶ長くなってしまいましたが、以上から、往路のみ高速バスとした場合の往復交通費合計は、大まかに言って13,000~15,000円程度───片道あたりでは最大でも8千円以下に抑えられそうです。

 

 往復とも高速バスとした場合と比較すればどうしても高くついてしまいますが、一方で往復とも新幹線とした場合と比べれば安上がりになっている。

 

 とはいえ、ここまで2~3度記していますように、広島からの復路だけは終電の残るうちに自宅に帰着することを希望しており、そのためには新幹線乗車はほぼ不可避と考えて(というか諦めて?)いることから、この検証結果には概ね満足です。

 

 あとは帰宅時刻と交通費を天秤にかけてみるのみ───う~ん、悩ましい(重)

 

 加えて、朝比奈隆に次ぐ大阪フィルの顔として名を上げながらも今年3月限りで同フィル音楽監督の座を降りたばかりの広島出身の指揮者・大植英次が里帰りも兼ねて「第九ひろしま」の指揮台に立つことで、同じステージ上にて大植と顔合わせ出来るかも・・・

 

 益々悩ましい今日この頃───でも実は私自身、今冬の「第九ひろしま」への合唱参加を申し込んでいたりします(自滅)

 

 

 頭を抱えながら横になります(何のこっちゃ…)

 

 

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